私達の取り組む保育 シリーズNo.2-5 2022/09/14 子ども主体の保育 自主性から自律。そして他者支援力へ どの子も個性は違います。 しかし、ひとりひとりの主体性を認め、引き出していくと、次第に、他の人と生きることが子どもたちにとって自分の喜びとなっていきます。 この中から、徐々に自分を制御する力、「自律」がうまれてくるのです。 その次には、他人の痛みを知ったり、他人の喜ぶことをしようと手助けする「他者支援力」が生まれてきます。 これらの発達はとても大切なものですが、起こる順序を逆にすることも 飛ばしてしまうこともできません。 子どもの自主性から自律。そして他者支援力へ。 この流れをきちんと保障していくような保育が必要なのです。 人と関わって過ごす中での自律を促す。そして他者の気持ちも分かるように促して行きます。
私達の取り組む保育 シリーズNo.2-4 2022/09/13 子ども主体の保育 体験の大切さ 自ら考え、主体性を持って行動するためには言葉だけの理解ではなく、からだを使ってやってみる・感じてみるという「体験」が大切です。 体験すること。体験によって気付いたこと、感じたことを互いに分かち合うことが大切であり、それを援助することも保育者の重要な役割です。 山の自然活動、畑の活動など日々保育に取り入れています。
私達の取り組む保育 シリーズNo.2-3 2022/09/12 子ども主体の保育 受身ではなく参加型の保育 子どもが主体的にかかわらないことには、 子どもの自発的な遊び・学習は始まりません。 保育者は、「教える・面倒を見る」という立場ではなく、「子どもの興味や意欲を引き出す」というスタンスで保育にあたっています。受身ではなく、子どもが主体的に関わることを促す保育がおこなわれているのです。 また、参加型では、自分から主張しなければいけないシーンが多々あります。 そして同時に、それを他人に納得してもらわなければなりません。 これが、コミュニケーションであり、自己主張です。 毎日の保育を通して、子どもの自己主張する力・コミュニケーション力を 高めていく工夫がこらされています。 一斉画一的な場面だけでなく、サークルタイムなどを取り入れて子どもの意見を聞く取り組みをしています。
私達の取り組む保育 シリーズNo.2-2 2022/09/09 子ども主体の保育 遊びのミュージアム 私たちの園では、遊びのミュージアムという環境を用意しています。ここでは、子どもがなにかしたいと思ったときに、それを叶えることができるような、空間・備品・時間が準備されています。保育者はその活動を保障するような言葉かけ、モデルを示します。 子どもたちはここで、自発的な活動が心ゆくまでできるようになり、活動の終わりに際しても、納得して自発的に終ることができるよう、保育者は工夫をしています。 以前はコーナーとも呼んでいましたが、子ども同士が関わって遊ぶゾーンと呼んでいます。見立て遊び、ブロック、絵本、お絵かきなど、さらには静と動のゾーンなどを準備しています。
私達の取り組む保育 シリーズNo.2-1 2022/09/08 2 子ども主体の保育 ◆やってあげる保育が行き届くと? 少子化の現在、家庭でも、保育の現場でも、子ども一人ひとりに目が届き、手をかけられるようになってきています。一見、いいことのようにも思えますが、教える教育・やってあげる保育が行き届くので、子どもの主体性や意欲が育ちにくくなっているという面があるのです。自分でやってみたいと思う前に、やってもらっていると、自らやってみようという意欲がなくなってきます。言われたとおりのことをやることが多くなり、高じては、「やりたくない気持ち」だけが生まれてしまうことに。すると「言われなくなったらやらない」「言われるまではやらない」ということになっていってしまうのです。これでは、子どもの自主性や意欲が育まれていきません。 保育者がこれまで培った経験や保育を否定するのではありません。これまでは、保育者の指示や命令で子どもを上手くコントロールできていたかもしれませんが、少子化の時代背景、子どもの人権尊重といった視点からすると与えたものをすればいい、させるといっただけでは時代には合わなくなってきました。少子化で大人の有り余る手で世話をし、極端に言えば、生活において、全てが大人によって準備されると子ども自身の主体性が失われてしまいます。さらに大人の感覚でこれさえやっておけば、させておけば大人になっても困らない。果たしてそれで子ども自身が現代を生きることに繋がるかといったことです。情報化社会、AIの進歩で、そこが通用しない社会になってきたのではいでしょうか。 子どもの意思の尊重。ここを大切に取り組みたいと思っています。何をどうしたいのか。大人のエゴの押し付けでもいけません。厳しい指導で従わせることでもありません。それでも4歳はこうあるべきなので、このようなことをさせなければいけないとか、5歳はこれができなければと押し付けるのではなく、導く、誘導していく方法をとる必要があると考えています。子ども主体とはとても難しいことですが、子どもの意思を尊重して行うように心がけています。その1つが子どもが活動や食事の量を選択をすることでもあります。指示、命令だけでは子どもの主体性は尊重できないと考えます。