私達の取り組む保育 No.4 4/4 2022/09/26 かかわりを大切にした保育 地域とのかかわり かつて子ども達は、親と一緒に、または子ども集団で、様々な地域の人と触れあい色々なことを学びました。その機会が少なくなった今、親の代わりに園が地域と関わることは、子どもにとって、大切なことです。地域のお祭りに参加する。園の行事に地域住民を呼ぶ。老人クラブとの交流など。様々なかたちで、子どもと地域との関わりを深めるといった関わりが大切です。 以前は校区の盆踊り、このあたりでは8の付く日の夕方には亀井商店街に露店が並ぶ。小学校の運動会では次年度入学児童の参加競技などかつてあったものが、今なくなってしまいました。また数少ない地域行事に参加するにあたっても休日の開催では、子どもや保護者への負担もあります。ならば!ということで、園の行事に祖父母方や地域の方をお呼びする、老人会との交流、老健施設への訪問などを行っていますが、最近はコロナの影響で対面での実施が出来ておりません。夏祭りについては地域にはないために保護者会の協力を得て子ども達の体験の場としています。普段から地域に出て行き、地域の方々と挨拶を交わすだけでも互いの関わりにもなると考えています。
私達の取り組む保育No.4 3/4 2022/09/22 かかわりを大切にした保育 子供同士のかかわり 人との関わりの中でも、最近特に大きく欠けているものが「子ども同士の関わり」です。そこで今、園生活の中でこそ、子ども同士の関わりを学ぶことが、重要になってきています。先にご紹介した「給食」。給食も、子ども同士の関わりを体験する大事な場です。3・4・5歳児は、一緒に食事をしますが、席は自由です。 理由の1つは、その直前の友達同士の活動を、会話として給食の時間にもつなげたいからです。すると、どこに誰と座るかを、子供達同士で調整しなければいけません。机の上にトレーを置く時も、譲り合って置かないと、最後の子は置けなくなってしまいます。こぼしたり、お箸を落としたりしても、基本的に保育者は関わりません。これらの問題を調整したり、クリアしていくことで、子ども同士の関わる力が育まれていくのです。 このような理念で取り組みをしていますが、コロナの感染防止から対面での食事を中止しています。会話も出来るだけ控えるようにしています。子どもにとって楽しい時間が取り戻せるようにしたいと願っています。
私達の取り組む保育 No.4 2/4 2022/09/21 かかわりを大切にした保育 食事(給食)時のかかわり 給食の時、3・4・5歳の子ども達は、担任や食事当番の子どもに量を言って、ご飯やおかずをよそってもらいます。 「いっぱいによそって」「少しにして」など。 そんな自己主張や、やりとりから、保育者や友だちとのかかわりが生まれます。 たくさんよそってもらったら、それは全部食べきらなければいけません。 少ししか欲しくないと言う子には、保育者はかならず、理由を聞きます。 そのやり取りの中で、保育者は子どものその日の気持ちがわかり、 子ども達は人との関わりを学んでいきます。 子どもの食べる量が多い、少ないといったこともありますが、子どもは自分なりに調整をしているようです。前日に十分すぎるくらいの栄養を取ったとか、少しにしといておやつを多くとろうといったこと。ですから毎月の身長、体重の測定で変化をしっかり確認していきます。学校へ上がると許容量を食べること、時間制限もあるようですが、無理せず、また、食べたくなるような献立も用意して、子どもの食事量についても工夫しています。左の写真は「量を選ぶ」。右の写真は「和食マナーの日」のスタイルです。
私達の取り組む保育 No.4 1/4 2022/09/20 かかわりを大切にした保育 子どもをめぐる環境の変化 子どもをめぐる環境は昔と今では ずいぶん変わりました。核家族化・少子化により、祖父母や兄弟とのふれあいが減り、子ども部屋を与えられることで、ひとりで閉じこもる場所ができました。さらに、地域の中でも、人が集まる井戸端などが消え、子どもが人との関係を学ぶのは、母親からだけになってきています。 今、保育園には、家庭や地域の中で育つことが少なくなってきた「人と関わる力」を、集団保育のなかでつけていく役割が望まれているのです。 保育者とのかかわり 保育者とのかかわりは、朝の挨拶から始まります。保育者は子どもとの朝の挨拶を通して、関わりの中から、子ども達の体調・機嫌などをつかんでいきます。 その上で、その日の保育や、その子との関わりを考えています。形式だけの挨拶、強制的な挨拶をさせるべきではありません。挨拶をするのは、しつけのためだけではく、「保育する」ことにつながっているのです。
私達の取り組む保育 シリーズNo.3-2 2022/09/16 やる順番を、子どもが選択することもあります。 もちろん「外遊び」「リズム」「制作」のそれぞれを、一通り体験させようとすることもあります。 そんな時でも、一斉に、無理してやらせるのではなく、自分で「選択」するという考え方で進めます。何を選ぶか?ではなく、やる順番の選択を子どもにしてもらうのです。これを「順序性選択」と、呼んでいます。 最初に「外遊び」を選んだ子には、次の機会には「前に外遊びをした子は、今日は制作をしてみましょう」と、やる内容をローテーションするのです。 一方保育者は、最初と同じ自分の得意な活動を担当します。 こうすると、子ども達はすべての活動が偏りなくできますし、まず好きな活動からしているので、 違うことも意外とすんなり取り組みます。