MENU CLOSE
TEL

園からの発信

7 急激に変化する時代の中で育むべき資質・能力 3

2022/12/21

国際的な動向を見ると,国際連合が平成27(2015)年に設定した持続可能な開発目標(SDGs)1などを踏まえ,自然環境や資源の有限性,貧困,イノベーションなど,地域や地球規模の諸課題について,子供一人一人が自らの課題として考え,持続可能な社会づくりにつなげていく力を育むことが求められている。また,経済協力開発機構(OECD)では子供たちが2030年以降も活躍するために必要な資質・能力について検討を行い,令和元(2019)年5月に“Learning Compass 2030”を発表しているが,この中で子供たちがウェルビーイング(Well-being)を実現していくために自ら主体的に目標を設定し,振り返りながら,責任ある行動がとれる力を身に付けることの重要性が指摘されている。

 

「子ども自ら」といった考え方ができるような教育・保育の礎が必要と思われます。ですから、大人から「あれしなさい。これしなさい。」ではそういった力の礎はついていかないと思われます。指示や命令だけに頼らない受けとめ方の環境が大切であると思います。

6 急激に変化する時代の中で育むべき資質・能力 2

2022/12/20

この資質・能力とは,具体的にはどのようなものであろうか。中央教育審議会では,平成28年答申において,社会の変化にいかに対処していくかという受け身の観点に立つのであれば難しい時代になる可能性を指摘した上で,変化を前向きに受け止め,社会や人生,生活を,人間ならではの感性を働かせてより豊かなものにする必要性等を指摘した。とりわけ,その審議の際にAIの専門家も交えて議論を行った結果,次代を切り拓く子供たちに求められる資質・能力としては,文章の意味を正確に理解する読解力,教科等固有の見方・考え方を働かせて自分の頭で考えて表現する力,対話や協働を通じて知識やアイディアを共有し新しい解や納得解を生み出す力などが挙げられた。 また,豊かな情操や規範意識,自他の生命の尊重,自己肯定感・自己有用感,他者への思いやり,対面でのコミュニケーションを通じて人間関係を築く力,困難を乗り越え,ものごとを成し遂げる力公共の精神の育成等を図るとともに,子供の頃から各教育段階に応じて体力の向上,健康の確保を図ることなどは,どのような時代であっても変わらず重要である。

読解力、表現する力、対話や協働につながる子どもの関わりが大切で、人間関係、公共の精神の育成を踏まえるとやはり集団で過ごすことの大切さが根底にあると考えます。絵本の読み聞かせも大切ですね。

5 急激に変化する時代の中で育むべき資質・能力 1

2022/12/19

人工知能(AI),ビッグデータ,Internet of Things(IoT),ロボティクス等の先端技術が高度化してあらゆる産業や社会生活に取り入れられたSociety5.0時代が到来しつつあり,社会の在り方そのものがこれまでとは「非連続」と言えるほど劇的に変わる状況が生じつつある。 また,学習指導要領の改訂に関する「幼稚園,小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について(答申)」(平成28(2016)年12月21日中央教育審議会。以下「平成28年答申」という。)においても,社会の変化が加速度を増し,複雑で予測困難となってきていることが指摘されたが,新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大により,その指摘が現実のものとなっている。

このように急激に変化する時代の中で,我が国の学校教育には,一人一人の児童生徒が,自分のよさや可能性を認識するとともに,あらゆる他者を価値のある存在として尊重し,多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え,豊かな人生を切り拓き,持続可能な社会の創り手となることができるよう,その資質・能力を育成することが求められている。

 

予測困難な時代であり、さらにコロナ禍、また、集団で均一的なところから、あらゆる他者を価値のある存在として個人を尊重し、協働し、豊かな人生を切り開き、社会の作り手となることができるようにとしています。だからこそ、子ども同士の関わりはとても大切です。

4 「令和の日本型学校教育」の構築を目指して

2022/12/16

新型コロナウイルス感染症対策に伴い臨時休業が行われる中,学びを保障する手段としての遠隔・オンライン教育が注目されるとともに,教師による対面指導や,子供同士による学び合い,地域社会での多様な体験活動など,リアルな体験を通じて学ぶことの重要性も改めて注目された。子供たちを支える伴走者である教師には,ICTも活用しながら,個別最適な学びと協働的な学びを充実し,子供たちの資質・能力を育成することが求められる。

日本の学校教育はこれまで,学習機会と学力を保障するという役割のみならず,全人的な発達・成長を保障する役割や,人と安全・安心につながることができる居場所としての福祉的な役割も担ってきた。この役割の重要性は今後も変わることはない。これまで,日本型学校教育が果たしてきた役割を継承しつつ,学校における働き方改革やGIGAスクール構想を強力に推進するとともに,新学習指導要領を着実に実施し,学校教育を社会に開かれたものとしていくこと,また,文部科学省をはじめとする関係府省及び教育委員会,首長部局,教職員,さらには家庭,地域等を含め,学校教育を支える全ての関係者が,それぞれの役割を果たし,互いにしっかりと連携することで,「令和の日本型学校教育」の実現に向けた必要な改革を果敢に進めていくことを期待するものである。

 

学校教育を支える全ての関係者で、子どもを育成していくことと受け止められます。そこには関係機関との連携や地域の協力も必要ですね。もちろん学校としての役割は勉強を教えるだけではないとも明確に言及しているように受け止めます。園では消防署にもたびたびきてもらっています。地域にも出かけます。

 

3 「令和の日本型学校教育」の構築を目指して

2022/12/15

本答申は,第Ⅰ部総論と第Ⅱ部各論から成っている。総論においては,まず,社会の変化が加速度を増し,複雑で予測困難となってきている中,子供たちの資質・能力を確実に育成する必要があり,そのためには,新学習指導要領の着実な実施が重要であるとした。その上で,我が国の学校教育がこれまで果たしてきた役割やその成果を振り返りつつ,新型コロナウイルス感染症の感染拡大をはじめとする社会の急激な変化の中で再認識された学校の役割や課題を踏まえ,2020年代を通じて実現を目指す学校教育を「令和の日本型学校教育」とし,その姿を「全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと,協働的な学び」とした。ここでは,ICTの活用と少人数によるきめ細かな指導体制の整備により,「個に応じた指導」を学習者視点から整理した概念である「個別最適な学び」と,これまでも「日本型学校教育」において重視されてきた,「協働的な学び」とを一体的に充実することを目指している。さらに,これを踏まえ,各学校段階における子供の学びの姿や教職員の姿,それを支える環境について,「こうあってほしい」という願いを込め,新学習指導要領に基づいて,一人一人の子供を主語にする学校教育の目指すべき姿を具体的に描いている。

「令和の日本型学校教育」とし,その姿を「全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと,協働的な学び」とした。とても重要なワードです。「個別最適な学び」と「協働的な学び」とを一体的に充実することを目指し、一人一人の子供を主語にする学校教育の目指すべき姿としていることに着目していきましょう。教え込むから引き出す教育、協働的な学びの基底には子ども同士の関わりです。

top