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園からの発信

シリーズ6 はじめの100か月の育ちビジョン22

2024/08/19

2.幼児期までのこどもの育ちの5つのビジョン

(2)「安心と挑戦の循環」を通してこどものウェルビーイングを高める

②幼児期までのこどもの育ちに必要な「アタッチメント(愛着)」の形成

○各分野の専門性の中で議論されてきた、こどもの育ちに必要な「アタッチメント(愛着)」の位置づけやその重要性について、全ての人と分かりやすく共有することが大切である。例えば「『愛着』の対象は母親、血縁関係にある者でなければならない」等の過去の社会通説にとらわれず、乳幼児期に真に必要な愛着について、科学的知見を踏まえた考え方と育ちのプロセスにおけるその重要性を全ての人と共有することが必要である。

○こどもの育ちに必要な「アタッチメント(愛着)」は、こどもが怖くて不安な時などに身近なおとな(愛着対象)がその気持ちを受け止め、こどもの心身に寄り添うことで安心感を与えられる経験の繰り返しを通じて獲得される安心の土台である。また、「アタッチメント(愛着)」は、こどもが自分や社会への基本的な信頼感を得るために欠くことのできないものであり、こどもの自他の心への理解や共感、健やかな脳や身体を発達させていくものである。

○安定した「アタッチメント(愛着)」は、自分や他者への信頼感の形成を通じて、いわゆる非認知能力の育ちにも影響を与える重要な要素であり、生きる力につながっていくとされている。また、「愛着」という言葉は、保護者・養育者とこどもの関係のみを指す印象を持つことがある。もとより、保護者・養育者はこどもが「アタッチメント(愛着)」を形成する対象として極めて重要であるものの、保育者など、こどもと密に接する特定の身近なおとなも愛着対象になることができる。

〇なお、こどもの育ちを通して保護者・養育者も育つという観点から、「アタッチメント(愛着)」の形成は、こどものみならず、保護者・養育者にとっても重要である。

 

文章のとおりです。愛着は大切であり、愛着の上での子どものそだちです。ただ、ここ数年の専門的な表現は、漢字ではなく「アタッチメント」とされることも多く、単に母子血縁関係のみの関係性だけではなく、子どもにかかわるすべての関係者、こどもと密に接する特定の身近なおとなも愛着対象になることができるとして広い意味で用いられています。アタッチメントという言葉をしっかり認識していきたいですね。

 

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