こども大綱17 2024/04/03 (4)良好な成育環境を確保し、貧困と格差の解消を図り、全てのこども・若者が幸せな状態で成長できるようにする 貧困と格差はこどもやその家族の幸せな状態を損ね、人生における選択可能性を制約し、ひいては社会の安定と持続性の低下にもつながる。このため、貧困と格差の解消を図ることは、良好な成育環境を確保し、全てのこども・若者が幸せな状態で成長できるようにするための前提であり、全てのこども施策の基盤となる。 乳幼児期からの安定した愛着(アタッチメント)の形成を保障するとともに、愛着を土台として、こども・若者の良好な成育環境を保障し、貧困と格差の解消を図り、全てのこども・若者が、相互に人格と個性を尊重されながら、安全で安心して過ごすことができる多くの居場所を持ち、様々な学びや多様な体験活動・外遊びの機会を得ることを通じて、自己肯定感や自己有用感を高め、幸せな状態で成長し、尊厳が重んぜられ、自分らしく社会生活を営むことができるように取り組む。 まずもって貧困の要因となっていることへの支援、次に経済支援ではないでしょうか。経済支援が先んじられますが、要因となっていることの解決が先です。同時に経済的支援。さらに良質な成育環境の確保。このことの充実のために一つとして就学前の施設の充実があげられます。国はようやく75年ぶりに職員の配置基準の改善に着手します。そこには保育施設側の質の改善の必要です。受け手側の職員の質の改善も言われています。しっかりと受け止め、保育施設にかかわる良質な保育環境に取り組むための施策も大切にして欲しいですね。公教育の充実と質の向上は言うまでもありませんが、子どもの成長を支える根幹となる就学前の支援や保育の充実もとても大事なのです。