Ⅱ 令和の日本型学校教育 5 2023/07/10 1.幼児教育の質の向上について (2)幼児教育の内容・方法の改善・充実 ④特別な配慮を必要とする幼児への支援 ○障害のある幼児等の将来的な自立と社会参加を見据えた一人一人の教育的ニーズを把握した早期発見・早期支援が重要であることから,幼児教育施設における特別支援教育の充実,それを支える関係機関・部局と連携した切れ目ない支援体制整備が求められている。 ○このため,特別支援教育に関する教職員の資質向上のため,幼児期の特性を踏まえた研修プログラムの作成,障害のある幼児等の受入れに当たっての体制整備の在り方や指導上の留意事項等の整理等に関する検討を進めることが必要である。 ○また,国際化の進展に伴い,海外から帰国した幼児や外国人幼児の増加が見込まれ,小学校進学時に学校生活に円滑に適応できるよう,幼児教育施設を活用し,幼児やその保護者に対する日本語指導,就学ガイダンス,就学相談等の取組を充実することが重要である。 ○さらに,幼児期の特性を踏まえた研修プログラムの作成,幼児教育段階における指導上の留意事項等の整理等に関する検討を進めるとともに,外国人のための就園ガイドの作成等を行い,多言語での就園・就学案内を推進する。 幼児教育の場においては、特別支援クラスを準備することは珍しく、配慮の必要な子どもに対してもむしろ一緒に過ごす中で成長を促すことがなされます。これは、インクルージョンといった考えによるものです。生活自体は一緒に行い、援助の必要な場面で支援をしていく、さらには療育施設等を利用しながら、連携をとり、その子一人一人の特性に応じた支援がなされています。また、国際化を踏まえ、ICTを活用しながら、翻訳機を使うなど体制強化もさらに必要な時代になっています。習慣の違いや食生活も違います。不安を取り除き、子ども一人一人の成長を支援していくことを大切にしていかなければなりません。だからこそ一斉かつ一方的な幼児教育・保育では寄り添うことができなくなってきています。