人間の本性 3 2023/01/26 『一方で同じ頃1846年に、欧米の探検家によって、アフリカでゴリラが発見され、ヨーロッパに紹介された。そのときに探検家たちは「ゴリラというのは凶暴で悪魔のような性質を持っている戦争好きな動物だ」と紹介しました。なぜそんな印象を抱いたかというと、探検家と出会ったときに、ゴリラが二足で立って両手で交互に胸をたたき、「ドラミング」を行った。この大仰な行動を見ると「襲われるんじゃないか」という恐怖に駆られる。確かに大迫力です。だって、人間より2倍以上も大きいですからね。だから当時の探検家もこの行動を見て、ゴリラは凶暴だと判断してしまったわけです。 その結果、ゴリラが発見されてから100年以上も「ゴリラは凶暴だ」という印象が定着してしまった。その凶暴なゴリラをモデルにしたのが「キングコング」という映画です。1932年にハリウッドで製作された映画ですけれども、ゴリラに非常によく似ているのです。』 1933年に公開され、映画監督も「「恐ろしいゴリラの映画」を撮影するためとコメントを残しています。その後日本でもキングコングを題材にキングコングとゴジラ、キングコング逆襲などの映画か作られています。ゴリラは凶暴なのでしょうか。