教育振興基本計画8 2025/02/04 Ⅰ.我が国の教育をめぐる現状・課題・展望 (3)社会の現状や変化への対応と今後の展望 ○予測できる社会の変化としてはまず、人口減少が挙げられ、現在の生産年齢人口である15~64歳の人口は、2050年には現在の2/3に減少すると推計されている。我が国の労働生産性は国際的に見て低く、このままでは社会経済の活力や水準の維持が危ぶまれる状況にある。また、人口減少・高齢化は特に地方において深刻であり、地方創生の観点からの対応も必要である。加えて、長寿化が進展する中での対応も求められる。 ○デジタルトランスフォーメーションや地球温暖化と関連して、デジタル人材やグリーン(脱炭素)人材が不足するとの予測がある。また、AIやロボットの発達により、特定の職種では雇用が減少し、今後は問題発見力や的確な予測、革新性といった能力が一層求められることが予測されており、労働市場の在り方や働く人に必要とされるスキルが今後変容していくことが見通される。特に生成AIは人々の暮らしや社会に大きな変革をもたらす可能性があることが指摘されている。