こども大綱44 2024/05/15 (2)学童期・思春期 学童期は、こどもにとって、身体も心も大きく成長する時期であり、自己肯定感や道徳性、社会性などを育む時期である。自らのことを客観的に捉えられるようになり、善悪の判断や規範意識を形成するとともに、集団生活で様々な課題に直面する中で、自らの役割や責任を自覚し、友人関係や遊びを通じて協調性や自主性を身に付ける。学童期のこどもが、安全・安心が確保された場で、小さな失敗も経験しながら、直面した課題に全力で取り組んで達成する成功体験を重ね、自己肯定感を高めることができる環境を整えていくことが重要である。 思春期は、性的な成熟が始まり、それに伴って心身が変化し、自らの内面の世界があることに気づき始め、他者との関わりや社会との関わりの中で、自分の存在の意味、価値、役割を考え、アイデンティティーを形成していく時期である。一方で、自己の存在に対しての様々な葛藤を抱えたり、学業や家族・友人との関係や恋愛などに悩んだりする繊細な時期でもある。思春期のこどもが、自己肯定感を高めることができ、成育環境などを理由に自らの進路の選択が制約されることがないよう支えていくことが望まれる。これらを踏まえ、以下の施策に取り組む。 主旨となっているこのことの実現のためには公教育の充実が必要です。これまでの研究や実践で培われたことから、学齢期の子どもの姿を捉えています。これらのことは教え込まれて学ぶものでもなく、学びとは自ら興味を持って取り組みながら行われることとの根底があります。自らの自己肯定感を高めること、他者との関わり、自己葛藤しながら周りから支えられ成長していくものとしています。