Ⅱ 令和の日本型学校教育 22 2023/08/03 2.9年間を見通した新時代の義務教育の在り方について (2)教育課程の在り方 ○学びに向かう力の育成は幼児期から成人までかけて徐々に進んでいくものであるが,初期の試行錯誤段階を経て,様々な学びの進め方や思考ツールなどを知り,経験していくことが重要である。とりわけ小学校中学年以降,学習の目標や教材について理解し,計画を立て,見通しをもって学習し,その過程や達成状況を評価して次につなげるなど,学習の進め方を自ら調整していくことができるよう,発達の段階に配慮しながら指導することが大切である。また,中学校以降において,多様な学習の進め方を実践できる環境を整えることも重要である。 授業改善に当たっても,学習の進め方(学習計画,学習方法,自己評価等)を自ら調整する力を身に付けさせることを一つの柱として行うことが考えられる。また,学校の授業以外の場における学習の習慣や進め方についても視野に入れ,指導を行うことが重要である。 これまでもそして我々世代も受けてきた教育から、指示がないと動けない、課題を提供されないと何をやっていいかわからないということからの脱却が進められてきました。自ら見通しを立てて、学習を進めていく経験など、なかなか取得できていない児童生徒が多いことも事実です。小学校中学年以上でこういったことが求められ、さらに結果に結び付ける学習方法をすべての児童に求められることは厳しいと思いますが、こういった方向が示されたことを受け進むのでしょう。その場合には教科担当制だけでは多様な子ども達のすべてに対応できないと感じます。誰一人取り残さないためにはフォローする補助者も必要ですよね。発達の段階に配慮しながらとするには習熟度別の学習も取り入れる必要があります。 Homework illustrations.