78(4)履修主義・修得主義等を適切に組み合わせる 2 2023/06/14 『○一方で,履修主義や年齢主義は,対象とする集団に対して,ある一定の期間をかけて共通に教育を行う性格を有する。このため修得主義や課程主義のように学習の速度は問われず,ある一定の期間の中で,個々人の成長に必要な時間のかかり方を多様に許容し包含する側面がある一方で,過度の同調性や画一性をもたらすことについての指摘もある。 ○我が国においては現在,制度上は原級留置が想定されているものの,運用としては基本的に年齢主義が採られている。進級や卒業の要件としての課程主義を徹底し,義務教育段階から原級留置を行うことは,児童生徒への負の影響が大きいことや保護者等の関係者の理解が得られないことから受け入れられにくいと考えられる。』 日本の学校教育は、開始時の時代背景から、4月から3月生まれを1学年と規定し、公教育として学年が編成され、年齢主義として、当然落第がなく、個人の修得に関係なく進められてきました。当然そうなると修得や習熟度に差が得てきたが、実はあまりそういったことへの配慮は少なかったのではないだろうか。今、子ども一人一人の人権を考慮すれならば、しっかりと習熟、修得できるよう支援することと意欲があろうとも学べる環境にない状況が生み出されたとしてもしっかりと支援する体制をもっと配慮する必要があるのではと感じます。