74(3)これまでの実践とICTとの最適な組合せを実現する 2023/06/08 『○新たなICT環境や先端技術を効果的に活用することにより,以下のようなことに寄与することが可能となると考えられる。 ・新学習指導要領の着実な実施(例えば,児童生徒自身による端末の自由な発想での活用を「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善に生かすこと,学びと社会をつなげることにより「社会に開かれた教育課程」を実現すること,プログラミング的思考,情報モラル等に関する資質・能力も含む情報活用能力を教科等横断的に育成すること) ・学びにおける時間・距離などの制約を取り払うこと(例えば,遠隔教育により,学びの幅が広がる,多様な考えに触れる機会が充実する,様々な状況の子供たちの学習機会が確保されるなど,場面に応じた学びの支援を行うこと) ・全ての子供たちの可能性を引き出す,個別に最適な学びや支援(例えば,子供の学習状況に応じた教材等の提供により,知識・技能の習得等に効果的な学びを行うこと,子供の学習や生活,学校健康診断結果を含む心身の健康状況等に関する様々な情報を把握・分析し,抱える問題を早期発見・解決すること,障害のある子供たちにとっての情報保障やコミュニケーションツールとなること) ・可視化が難しかった学びの知見の共有やこれまでにない知見の生成(例えば,教育データの収集・分析により,各教師の実践知や暗黙知の可視化・定式化や新たな知見を生成すること,経験的な仮説の検証や個々の子供の効果的な学習方法等を特定すること) ・学校における働き方改革の推進(例えば,教材研究・教材作成等の授業準備にかかる時間・労力を削減すること,書類作成や会議等を効率的・効果的に実施すること, 遠隔技術を活用して教員研修や各種会議を実施すること) ・災害や感染症等の発生等による学校の臨時休業等の緊急時における教育活動の継続(例えば,同時双方向型のオンライン指導を通じた家庭学習や,オンラインを活用して学校・教師・子供同士のつながりを維持すること)』 ICTの効果的な活用により、様々な展開も期待できます。上記のことが実現できるよう大いに期待するところであり、これらの効果を保護者もしっかりと理解して、すべての子どもがどのような環境にあろうとも学びの保証、教育活動の継続となるよう期待するものです。一人の担任や教員に負担をかけることなく、さらにはICTの効果的な活用を促進するために必要なものを国や自治体は支援していく必要があります。子どもの教育にどう対応するか。これが将来につながるように感じます。