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園からの発信

子どもの成長126

2026/09/09

水分補給習慣・状態と健康関連行動・状態との関連

初日の朝の尿比重と2日目の朝の尿比重が正相関

初日の朝の尿比重と2日目の朝の尿比重との間に、有意な正の相関が認められた(r=0.69、p=0.03)。また、1日目と2日目の水分摂取量との間にも、有意な正の相関が認められた(r=0.71、p=0.02)。これら以外に、水分摂取量と尿比重との関連は認められなかった。

なお、選手はレース2日目に1日目よりも、水分を有意に多く摂取していた(p=0.003)。

単に水分摂取を増やすのではなく、タイミングを考慮することが重要ではないか

まとめると、

選手はレースが進むにつれて、水分補給状態が悪化(脱水状態が増加)し、

選手は最初のレース狩猟の3時間以内に水分補給を行い、2回目のレース終了までその状態の傾向が維持され、

2回のレース終了後にはともに、ほとんどの選手が脱水傾向の状態にあり、

1日の水分摂取量と水分補給状態との間には関連がみられなかった。

著者らは、本研究においてアスリートは水分を自由に摂取できるにもかかわらず、尿比重の上昇が観察され、また尿比重と水分摂取量との間に明確な関係がないことが示されたことから、「アスリートは、競技中の運動強度に見合うだけの十分な水分を摂取できていない可能性が高い」と述べている。また、尿比重と水分摂取量が相関しない理由として、環境条件の影響を考察している。具体的には、今回の研究は比較的涼しい気温(11~12°C)、適度な湿度(65~75%)で実施されたため、喉の渇きが自覚されににくく、競技中の水分摂取の必要性に対する認識が低かった可能性があるという。さらに、選手が消化器症状の発現リスクを考慮し、意図的に水分摂取を控えていた可能性もあるとのことだ。

研究の限界点として、サンプルサイズが十分でないこと、尿比重は水分補給状態を評価する簡便な手法ではあるが、尿浸透圧ほど鋭敏には脱水状態を反映しない可能性があること、食事やナトリウム摂取量を評価していないことなどを挙げたうえで、結論は「オリエンテーリングの競技中、アスリートの水分補給状態が徐々に悪化していくことが観察された。この調査結果に基づけば、競技前、競技中、競技後にアスリートの水分補給を最適なレベルに維持するための戦略を採用することが非常に重要といえる。単に総水分摂取量を増やすのではなく、適切なタイミングでの水分摂取を奨励することが、コーチとアスリートの両者にとって重要な可能性がある」とまとめられている。

子どもの成長125

2026/09/08

水分補給習慣・状態と健康関連行動・状態との関連

トルコの国内選手権大会中に、選手の尿比重と水分摂取量を追跡

この研究は、トルコの全国選手権大会に参加した選手20人を対象に実施された。大会は2日間にわたって開催され、初日はチェックポイント数19、距離5.2km、2日目はチェックポイント数25、距離11.7kmだった。研究に参加した20人は競技歴が12.4±6.4年で国際レベルの実績があり、年齢は30.4±1.1歳、BMI22.5±0.5だった。

採尿は計6回行われ、初日は8時に初回採尿を行い、競技時間が10~13時で、競技終了後の13時30分と16時に採尿した。2日目は8時に初回採尿、10~14時が競技、14時30分および17時に採尿した。このほか、参加者には2日間にわたって水分摂取の記録を求めた。

なお、初日は気温11±2°C、湿度65±5%で、研究参加選手の走行距離は6.8±1.9km、所要時間48.5±19.2分であり、2日目は同順に12±1°C、75±5%、13±4.8km、106.5±45.1分だった。

尿比重は時間経過とともに上昇

解析の結果、尿比重には有意な時間効果が認められた(p=0.04)。詳しくは、初日の8時が1.019 ± 0.008、競技終了後の13時30分が1.023 ± 0.007、16時は1.018 ± 0.007であり、2日目は8時が1.019 ± 0.004、14時30分が1.026 ± 0.003、17時が1.022 ± 0.004だった。

尿比重が1.020以上で脱水傾向と判定される選手の割合も時間経過とともに上昇し、とくに2日目の競技後の14時30分には全員(100%)に脱水傾向が認められた。また、初日のレース終了後にその割合はいったん低下し、水分補給が行われたことが示唆されたが、2日目のレース後には初日よりも脱水傾向の選手が多かった。

子どもの成長124

2026/09/07

水分補給習慣・状態と健康関連行動・状態との関連

オリエンテーリングなど長時間の競技で水分不足を防ぐには、水分補給のタイミングが重要か

オリエンテーリングにおける脱水リスクの実態が報告された。国際大会にも参加するエリートレベルにある選手を対象とする観察研究の結果であり、2日間の競技期間中、時間経過とともに尿比重が上昇したという。

 

脱水はオリエンテーリングの身体的かつ精神的パフォーマンスを低下させる

地図とコンパスを頼りに、森林や丘陵、市街地に設けられたチェックポイントを最短時間で通過するオリエンテーリングは、体力と頭脳を組み合わせたパフォーマンスが要求されるスポーツ。高い心肺機能と筋力、筋持久力を維持できるか否かが成績を左右する。長時間に及ぶ競技中、選手は発汗による水分喪失を防ぐために適切な水分補給戦略が重要となる。

脱水は身体的パフォーマンスのみでなく、精神的パフォーマンスも低下させ得ることが報告されており、オリエンテーリングに必要な意思決定力、集中力を阻害する可能性がある。とは言え、オリエンテーリングの競技中の脱水リスクの知見は乏しく、実態が明らかにされていない。これを背景として本論文の研究者らは、競技中に尿検体を複数回採取し尿比重の推移を検討するとともに、選手の水分摂取状況を把握した。

子どもの成長123

2026/09/04

水分補給習慣・状態と健康関連行動・状態との関連

生活習慣が健康的か非健康的かで水分摂取習慣と水分補給状態が有意に異なる

健康指数スコア(HIS)に基づき、全体の34.1%が非健康的、65.9%が健康的と判定された。この両群を比較すると、年齢、居住地域、経済状態、健康状態に有意差はなかったが、非健康的な群には男性が多かった(44.4 vs 23.1%、p=0.001)。

9種類の飲料の摂取頻度が健康指数スコアに関連

健康指数スコア(HIS)に基づき生活習慣が非健康的とされた群と健康的とされた群の水分補給習慣を比較すると、食物摂取頻度調査票(FFQ)で評価した22種類の飲料のうち9種類の摂取頻度に有意差が認められた。具体的には、健康的な群は、天然発酵飲料、非炭酸ミネラルウォーターの摂取頻度が高く、非健康的な群は、風味付けられた発酵飲料、非炭酸フルーツ飲料、加糖炭酸飲料、お茶、エナジードリンク、ビール、ウォッカの摂取頻度が高かった。

生活習慣の差で尿比重と尿浸透圧にも有意差

次に、生活習慣が非健康的とされた群と健康的とされた群の尿所見を比較すると、生活習慣が非健康的な群は尿比重が高く(1.024 vs 1.019g/mL、p=0.038)、尿浸透圧も高くて(572 vs 516mOsm/kg、p=0.027)、体内の水分量が少ない傾向のある状態が示唆された。pHは両群ともに6.00だった。

日中の疲労、ウエスト周囲長、尿浸透圧は非健康的な生活習慣と独立した関連

続いて、非健康的な生活習慣を目的変数とし、年齢、性別、居住地、教育歴、経済状態を調整した回帰分析を施行。その結果、日中の疲労(オッズ比〈OR〉1.45〈95%CI;1.11~1.78〉)、ウエスト周囲長(OR1.35〈1.15~1.57〉)とともに、尿浸透圧(OR1.87〈1.33~2.37〉)が独立した正の関連因子として抽出された。反対に、非炭酸ミネラルウォーターの摂取頻度が高いことは、独立した負の関連因子として抽出された(OR0.54〈0.21~0.86〉)。

これら一連の結果に基づき著者らは、「健康指数スコア(HIS)と水分補給関連のパラメーターは、成人の健康状態の評価、および、介入において特別なサポートを必要とする集団の特定に補完的な役割を果たす」と述べている。

 

子どもの成長122

2026/09/03

多様な背景をもつ一般住民の水分補給習慣・状態と健康関連行動・状態との関連を調査

この研究の参加者は、ボーランド国内の幅広い多様性をもつ集団から募集された。具体的には、居住地域(都市部、農村部)、社会経済的地位、教育歴などの偏りを避け、17~66歳の450人を募集。このうち、年齢別該当者数が少ないことから18歳未満と40歳以上は解析から除外。また、急性・慢性腎障害、癌、高血圧、過敏性腸症候群の既往、ステロイド、利尿薬等の処方、過去3日以内の下痢・嘔吐・発熱のエピソード、身体の障害、妊娠・授乳中、およびデータ欠落などの該当者を除外し、最終的に337人(女性67.1%)を解析対象とした。

評価項目について

水分補給習慣と水分補給状態

水分の摂取習慣は、食物摂取頻度調査票(food frequency questionnaire;FFQ)を用いて、紅茶、コーヒー、ハーブティー、牛乳、発酵乳飲料、ミネラルウォーター(炭酸入り/炭酸なし)、ジュース(フルーツジュース、野菜ジュース、ミックスジュース)、無炭酸フルーツドリンク、加糖炭酸飲料、コーラ、エナジードリンク、アイソトニックドリンク、ノンアルコールビール、ビール、ワイン、ウォッカ、アルコール飲料などの摂取量を把握した。

水分補給状態は、前述のように尿比重、尿浸透圧、尿pHで評価した。

 

健康関連行動と健康状態

健康関連行動は、国際標準化身体活動質問票(international physical activity questionnaire;IPAQ)を用いた評価した身体活動量、喫煙習慣、飲酒習慣、BMI、睡眠時間で評価し、またこれらの結果に基づき健康指数スコア(health index score;HIS)を算出。HISが0~2点は非健康的な生活習慣、3~5点は健康的な生活習慣と判定した。

健康状態は、血圧、ウエスト周囲長、握力、体組成などで評価した。

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