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園からの発信

教育・保育要領解説7

2023/12/18

(2) 環境を通して行う教育及び保育

② 園児の主体性と保育教諭等の意図2

つまり、保育教諭等主導の一方的な教育及び保育の展開ではなく、園児一人一人が保育教諭等の援助の下でその主体性を発揮して活動を展開していくことができるような園児の立場に立った教育及び保育の展開である。活動の主体は園児であり、保育教諭等は活動が生まれやすく、展開しやすいように意図をもって環境を構成していく。もとより、ここでいう環境とは物的な環境だけでなく、保育教諭等や友達との関わりを含めた状況全てである。園児は、このような状況が確保されて初めて十分に自己を発揮し、健やかに発達していくことができるのである。

その際、保育教諭等には、常に日々の園児の生活する姿を捉えることが求められる。保育教諭等は、園児が何に関心を抱いているのか、何に意欲的に取り組んでいるのか、あるいは取り組もうとしているのか、何に行き詰まっているのかなどを捉える必要があり、その捉えた姿から、園児の生活や発達を見通して指導の計画を立てることになる。すなわち、今園児が取り組んでいることはその園児にとって十分できることなのか、新たな活動を生み出すことができることなのかなど、これまでの生活の流れや園児の意識の流れを考慮して指導の計画を立てることになる。しかし、どんなに園児の願いを受け止め、工夫して計画しても、その中で園児が何を体験するかは園児の活動に委ねるほかはない場合もある。しかし、「園児をただ遊ばせている」だけでは教育及び保育は成り立たない。園児をただ遊ばせているだけでは、園児の主体的な活動を促すことにはならないからである。園児一人一人に今どのような体験が必要なのだろうかと考え、そのためにはどうしたらよいかを常に工夫し、日々の教育及び保育に取り組んでいかなければならない。

 

以上のように一斉かつ画一的な保育者主導で教え込んでも子どもの身にはつかないということが明らかなのです。このことを指針の解説でも明記されているのです。職員や大人から指示命令ばかりではない。大人の指示に従わせる。命令口調は今の保育にはそぐわないということです。また、目的やねらいのない放任では子どもは育たない。自由に好きなようにや子ども一人でも偶発的な結果は得られるが、そこに他の子どもがいるからこそ新たな遊びの展開になり、子ども同志の関係や決め事などの遊びに発展したり、共同で工夫をしたり遊びが広がり、そこに物的な環境が用意されていれば、例えば砂場と砂場遊びに道具があれば発展的な遊びに繋がります。好きなように自由にの他に環境整備も必要なのです。

 

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