Ⅱ 令和の日本型学校教育 33 2023/08/21 2.9年間を見通した新時代の義務教育の在り方について (3)義務教育9年間を見通した教科担任制の在り方 ②義務教育9年間を見通した教師の養成等の在り方 ○また,一定の勤務経験を有する教師は一定の講習を受講することで他の学校種の教諭の免許状を取得することが可能だが,中学校教諭の免許状を保有する者が小学校で専科教員として勤務した場合の経験年数は,現状ではこの勤務年数として算定されていない。 ○このため,中学校教諭の免許状を保有する者が小学校教諭の免許状を取得しやすくなるよう,小学校で専科教員として勤務した場合の経験年数を算定できるよう要件を弾力化する必要がある。 審議会が指摘している項目ですので、早急に改善されることが必要ですね。似たような話で、以前は保育園で働く職員の経験年数においても、幼稚園での勤務は含まないとされていましたが、今では教育機関での経験として経験に含まれるようになりました。幼稚園が保育園の勤務期間算定するかどうかは定かではありませんが、認定こども園では保育士資格と幼稚園教諭資格の両方の資格が必要とされ、経験は合算することができます。専科だけでは経験にならないって不思議なことですね。
Ⅱ 令和の日本型学校教育 32 2023/08/18 2.9年間を見通した新時代の義務教育の在り方について (3)義務教育9年間を見通した教科担任制の在り方 ②義務教育9年間を見通した教師の養成等の在り方 ○現行制度においても,大学で最初に取得した教諭の免許状を基礎として,勤務経験と講習の受講の組み合わせによって他の学校種の教諭の免許状を取得することや,中学校教諭の免許状を保有する教員が小学校で当該免許状の教科を教えることが可能となるなど,教員免許状に係る学校間の垣根は低くなってきている。 ○教科担任制の導入なども踏まえ,教師には,一層,学校段階間の接続を見通して指導する力や,教科等横断的な視点で学習内容を組み立てる力など,総合的な指導力を教職生涯を通じて身に付けることが求められる。このため,教員養成段階では,小学校教諭の免許状と中学校教諭の免許状の両方の教職課程を修了し,両方の免許状を取得することが望ましいが,2つの教職課程を同時に学生に求めることは学習範囲も広範にわたり,負担が大きい。 ○このため,従来,小学校と中学校の教職課程それぞれに開設を求めていた授業科目を共通に開設できる特例を設けることにより,学生が小学校と中学校の教諭の免許状を取得しやすい環境を整備する必要がある。 教員資格取得ってとても大変なのですね。更に教育実習はとても大変だといった報道もあります。高い志と明確な目標、使命感など敬服します。そのうえで現場に出て多様化する児童生徒や家庭環境への対応など日々の授業のみならず、多くの課題を解決していかなければならない教職員です。負担は何なのか、負担をなくすには何が必要なのか現場の実情を把握しての対応を望みたいですね。
Ⅱ 令和の日本型学校教育 31 2023/08/17 2.9年間を見通した新時代の義務教育の在り方について (3)義務教育9年間を見通した教科担任制の在り方 ①小学校高学年からの教科担任制の導入 ○新たに専科指導の対象とすべき教科については,既存の教職員定数において,学校規模に応じて音楽,図画工作,家庭,体育を中心とした専科指導を実施することが考慮されていることや,地域の実情に応じて多様な実践が行われている現状を踏まえ,これらの点に引き続き配慮することに加えて,系統的な学びの重要性,教科指導の専門性といった観点から検討する必要がある。その上で,グローバル化の進展やSTEAM教育の充実・強化に向けた社会的要請の高まりを踏まえれば,例えば,外国語・理科・算数を対象とすることが考えられる。当該教科の専科指導の専門性の担保方策や専門性を有する人材確保方策と併せ,教科担任制の導入に必要な教員定数の確保に向けた検討を進める必要がある。 学校規模によって教職員配置が違うのですね。小さな規模ほど多く人の配置がない。大規模だと教科担任と学級担任の配置に加え、他職員の配置もできる。これは就学前施設でも同じなのです。小規模だからより身近に教員と児童生徒の距離が近まるものの、学習教科の専門性を問われると教員の負担につながる。逆に大規模だと一人一人の生活面や福祉的要素にどこまで関係性を気付けるかといったこともあろうかと思います。どの地域、児童生徒の数に関係なく、繰り返しますが、視点は寄り添う支援ができるかが大切ではないだろうかと感じます。
Ⅱ 令和の日本型学校教育 30 2023/08/16 2.9年間を見通した新時代の義務教育の在り方について (3)義務教育9年間を見通した教科担任制の在り方 ①小学校高学年からの教科担任制の導入 ○さらに,小学校における教科担任制の導入は,教師の持ちコマ数の軽減や授業準備の効率化により,学校教育活動の充実や教師の負担軽減に資するものである。 ○これらのことを踏まえ,小学校高学年からの教科担任制を(令和4(2022)年度を目途に)本格的に導入する必要がある。 ○導入に当たっては,地域の実情に応じて多様な実践が行われている現状も考慮しつつ,専科指導の対象とすべき教科や学校規模(学級数)・地理的条件に着目した教育環境の違いを踏まえ,義務教育9年間を見通した効果的な指導体制の在り方を検討する必要がある。また,義務教育学校化や広域・複数校による小中一貫教育の導入を含めた小中学校の連携を促進する必要がある。 令和5年度の半ばを迎えるので、すべての学校で教科担任制が導入されているものと思います。教員の負担軽減と児童生徒にとってより質の向上を期待しますよね。義務教育の効果的な指導体制と地域の実情を考慮したことで進められているようです。教科担任制と学級担任制、特に小学校高学年からの思春期に差し掛かる一人一人の児童への配慮が欠けないで欲しいですね。
Ⅱ 令和の日本型学校教育 29 2023/08/15 2.9年間を見通した新時代の義務教育の在り方について (3)義務教育9年間を見通した教科担任制の在り方 ①小学校高学年からの教科担任制の導入 ○義務教育の目的・目標を踏まえ,育成を目指す資質・能力を確実に育むためには,各教科等の系統性を踏まえ,学年間・学校間の接続を円滑なものとし,義務教育9年間を見通した教育課程を支える指導体制の構築が必要である。 ○児童生徒の発達の段階を踏まえれば,児童の心身が発達し一般的に抽象的な思考力が高まり,これに対応して各教科等の学習が高度化する小学校高学年では,日常の事象や身近な事柄に基礎を置いて学習を進める小学校における学習指導の特長を生かしながら,中学校以上のより抽象的で高度な学習を見通し,系統的な指導による中学校への円滑な接続を図ることが求められる。 ○また,多様な子供一人一人の資質・能力の育成に向けた個別最適な学びを実現する観点からは,GIGAスクール構想による「1人1台端末」環境下でのICTの効果的な活用とあいまって,個々の児童生徒の学習状況を把握し,教科指導の専門性を持った教師によるきめ細かな指導を可能とする教科担任制の導入により,授業の質の向上を図り,児童一人一人の学習内容の理解度・定着度の向上と学びの高度化を図ることが重要である。 教科担任制の導入は進んでいるようです。学習理解度からすると教科担任制をとることは優位だと思いますが、何度も繰り返しますが児童生徒の置かれている状況を踏まえた生活面の支援を担当するのは誰なのか。学級担任がいて成り立つことです。ただこれだけ多様化する児童生徒すべての環境に対応しつつ全教科を教えることに無理が出てきたことは明らかなのです。もっと教員業務への支援が必要です。そのことが一人一人の児童生徒に向き合うことができるのではないでしょうか。教科担任制だけでなく、学級担任の役割も負担軽減と共に大切にして欲しいですね。