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園からの発信

子どもの成長134

2026/09/24

大規模スポーツイベント観客の患者数は「体感温度」と関連、気温や湿度が高いほど増加

米国の北東部の都市にある野球のスタジアムで行われた70試合以上のゲームで、スタジアム内の医務室を受診した観客の患者数が、その試合の開始時刻の気温と湿度から算出した「Heat Index(体感温度)」と、中程度の相関関係があるとする研究結果が報告された。著者らは、「この結果は今後の気候変動を見据えた大規模スポーツイベント医療計画に役立つ知見だ」としている。

マスギャザリングでの医療需要

マスギャザリング(mass gathering)と呼ばれる大規模イベントでは、人々が集中することに伴い一時的に当該地域の医療受給バランスが逼迫することがあり、事前の綿密な医療計画の立案が必要とされる。多くの国で、イベント会場の収容人数や予測される観客数に応じて、定められた人数の医師や医療スタッフを予め配置することを義務付けている。例えば米国ニューヨーク州では、5,000人を超えるイベントでは15分以内に医師が到着可能な体制を確保すること、3万人を超えるイベントでは現場に医師を配置することが義務化されている。

マスギャザリングで発生する医療需要については、多くの研究で、三つの因子によって左右されることが報告されている。一つ目は観客の年齢や健康状態などの生物医学的因子、二つ目は観客の文化や行動、参加理由などの心理社会的因子、三つ目は会場の特徴や天候などの環境因子である。

三つ目の環境因子の中では「暑さ」が重要な要素とされており、暑さによる熱中症の増加が世界中で報告されている。これまでもマスギャザリングにおける気温と医療需要の変化との関係を解析した報告はいくつかあるが、気温に相対湿度を加えて算出する、より熱中症リスクを正確に評価可能な「Heat Index(体感温度)」と医療需要の変化との関係は、十分検討されていない。以上を背景として、今回紹介する論文の著者らは、大規模スポーツイベントにおけるその関連を探った。

 

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