子どもの成長137 2026/09/29 高校生アスリートのパフォーマンスを支える栄養・睡眠・ストレスなど6つの生活習慣 系統的レビュー 高校生アスリートのパフォーマンスに必要なライフスタイル関連の6項目に焦点をあて、現時点のエビデンスをシステマティックレビューで総括した論文を紹介する。著者らは、女子高校生アスリートの52.1%に利用可能エネルギー不足(LEA)のリスクがあること、79%以上の高校生アスリートの睡眠時間が8時間未満であることなどの問題を強調するとともに、高校生アスリートに合わせた栄養教育プログラムの開発など、的を絞った介入が喫緊の課題だとしている。 高校生アスリートのライフスタイルとパフォーマンスとの関連は? 高校生アスリートは、学業とスポーツという二重の要求に応える必要があり、また大学生や成人のアスリートとの比較では、まだ心身の形成期にあるという点で異なる。大学生や成人に比べ、不健康なライフスタイルを選択した場合の影響がより大きくなりやすいという特徴もある。 アスリートのパフォーマンスを支えるうえで、栄養や睡眠などが重要であることに関して、近年ますますエビデンスが蓄積されてきている。例えば適切な栄養摂取は回復の促進に、十分な睡眠は回復および競技に要求される認知機能の維持に不可欠である。 しかし、それらのエビデンスの多くは大学生や成人アスリートを対象とする研究で得られたものであり、高校生アスリートにおいて、栄養や睡眠、ストレスなどがどの程度パフォーマンスに影響を及ぼしているのかは十分研究されていない。そこで今回取り上げる論文の研究では、システマティックレビューによりこのトピックに関するエビデンスを包括的に把握することを試みている。