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2026年 10月

子どもの成長141

2026/10/05

ヒップホップダンスは思春期女子の「運動ぎらい」を変える?

14週間にわたってヒップホップダンスを教える学校と教えない学校で比較

この研究は、トルコ国内の同地域にあり、保護者の社会経済的地位や教育歴が同等の公立学校2校の7年生(日本の中学1年生に相当)を対象に行われた。カリキュラムを変更するという研究デザインのため、無作為化は不可能であることから、2校のうち1校を介入校、他の1校を対照校とした。両校ともに、5年以上の経験をもつ体育とダンスの教師が雇用されていた。

介入校と対象校からそれぞれ96人の女子生徒が参加。介入期間中は両校とも通常の体育授業(45分を週2回)が行われ、介入校ではそれ以外に90分、週3回のヒップホップダンスの授業が行われた。

ヒップホップダンスの授業は指導効果を高めるために、約25人ずつの4グループに分かれ交替で行われ、同一のインストラクターが指導した。ダンスの振り付けには人気ミュージシャンやテレビタレントの動きを採り入れつつ、年齢に応じたアレンジを加えて生徒のスキルによらず参加しやすいものとした。また音楽は人気のヒップホップミュージックを教育用にアレンジして使った。

介入期間は14週間だった。

子どもの成長140

2026/10/02

ヒップホップダンスは思春期女子の「運動ぎらい」を変える? 運動能力、運動習慣、運動の楽しさが向上

中学校の体育の教育にヒップホップダンスを採用することで、女子生徒の運動能力が向上し、身体活動習慣が身に付き、身体活動を楽しいと感じるようになるとする研究結果が報告された。トルコからの報告。

思春期に運動ぎらいになりがちな子どもたちを、ヒップホップで運動好きにできるか

学校で行われる体育の授業は構造化された内容であり、子どもたちの運動能力を高め身体活動を増やすうえで、中心的な役割を果たしている。しかし、一般的なカリキュラムにおいて体育の時間は身体活動の推奨量を満たすのに十分でない。また、構造化された教育内容は、授業を受ける時点での運動能力が低い子どもたちを運動ぎらいにしてしまう可能性が指摘されている。とくに思春期の女子生徒は、ホルモン分泌の変化、ボディーイメージの形成などの影響もあり、この時期にスポーツから離れていく生徒が多い。

それに対して近年、からだを動かす楽しさを実感させるために、従来の授業の代替的な手法として、文化を取り入れた体育授業が模索され始めている。その一つの候補としてヒップホップダンスを採り入れる動きもある。ヒップホップダンスは競争的な要素が少ないという点で従来の競技スポーツ型の体育と異なり、気軽に参加しやすいという特徴がある。

ただ、これまでのところ、体育の授業にヒップホップダンスを採用することにより、生徒の身体活動量や運動能力にプラスの変化が生まれるかを検証する研究はほとんど行われていない。これを背景としてこの研究では、14週間のヒップホップダンストレーニングにより、思春期女子にそのような変化が生じるのかを検討した。

 

子どもの成長139

2026/10/01

14~18歳のアスリート対象研究を包括的に検討

身体活動:学業や精神的健康との関連という視点も重要

高校生アスリートはトレーニング中に相当量の中・高強度身体活動(moderate to vigorous physical activity;MVPA)を行っているが、競技や状況によってばらつきがみられる。また、身体活動を学業成績と関連付けた研究が複数みられ、エリートレベルではそのバランスの確保が困難とされる傾向がある。

このほか、とくにコンタクトスポーツへの参加が脳震盪のリスクを高め、自殺リスクの上昇を含む精神的健康障害に関連するとする報告もみられた。これらの結果は、高校生アスリートの身体的ニーズと学業的ニーズの双方に対応し、精神的健康を維持し学力向上を続けながらスポーツで卓越性を追求できるように、包括的なサポートシステムを作り出す必要性を強調するものと言える。

睡眠:睡眠不足や質の低下でパフォーマンスが低下する

高校生アスリートは総じて良質な睡眠が不足しているようだ。睡眠不足はアスリートの精神的および身体的健康に負の影響を及ぼすことが実証されている。例えば、疲労を報告する割合、および、うつ症状や疼痛の発症や程度が高まるとされている。さらに睡眠時間の用量反応効果も観察されており、睡眠時間が5時間未満のアスリートは9時間以上のアスリートと比べて、神経認知パフォーマンスが低下し、反応時間のスコアが有意に低いと報告されている。

薬物回避:喫煙やオピオイド過剰使用を防ぐ教育が必要

高校生のスポーツ参加は、身体的、心理社会的に大きなメリットがあるが、薬物使用や危険な行動に関して潜在的なリスクを伴う。アスリートは非アスリートに比べて違法薬物の使用は少ない傾向がある一方で、アルコール消費と性行為に関しては懸念される傾向がある。

アスリートでない男子高校生で性交経験がないと回答したのは50%であるのに対して、男子アスリートは45.5%だったという。また、性交経験のある生徒において13~15歳に最初の経験をした割合は、非アスリートは67.8%であるのに対して、アスリートは81.9%だったという。

さらに、校内スポーツへの参加はタバコや大麻の使用を防ぐ効果がある一方で、エリートレベルの場合は過度の飲酒や電子タバコの使用のオッズが高いことが報告されている。また、オピオイドの使用はアスリートにとってもう一つの懸念事項であり、コンタクトスポーツの選手でより懸念される。

これらの結果は、高校生アスリートが直面する特有のリスクに対処するために、とくにエリート選手やコンタクトスポーツの選手を対象に、焦点を絞った薬物使用防止活動の必要性を示している。

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