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2026年 10月

子どもの成長150

2026/10/19

「朝食を抜く」「夜遅い夕食」は骨粗鬆症性骨折リスクを高める可能性 食習慣と骨折の関連を調査 奈良県立医科大学

朝食抜きと遅い夕食の習慣が、骨粗鬆症性骨折リスクの上昇と関連していることが、初めて明らかにされた。奈良県立医科大学の研究グループの研究結果であり、「Journal of the Endocrine Society」に論文が掲載されるとともに、プレスリリースが発行された。

研究の背景:食習慣は骨粗鬆症による骨折リスクに関連があるのか?

骨粗鬆症による骨折は、とくに高齢者においてADL(日常生活動作)の低下を引き起こし、本人および家族のQOL(生活の質)を大きく損なう。寝たきりや施設への入所につながることもあり、生命予後にも影響を及ぼす。また、骨折による手術費、リハビリテーション費、そして介護費など、経済的負担も大きくなるため、骨粗鬆症を正しく診断・治療し、骨折を予防することは非常に大切。

骨粗鬆症の予防には、リスクの高い人を把握する必要がある。骨粗鬆症のリスクは、加齢、家族歴、薬剤に加え、さまざまな生活習慣がリスクとして関連している。これまで、喫煙、運動不足、睡眠不足が骨粗鬆症のリスクであり、食事のカルシウムやビタミンDの摂取不足の関連は言われていたが、いわゆる食習慣そのものに関する報告は限られていた。朝食抜きは骨密度の低下と関連する可能性があると報告されていたものの、実際の骨折リスクとの関連は不明だった。また夜遅い夕食に関しては、骨粗鬆症との関連を調べた研究自体が存在しなかった。

 

そこで今回の研究では、健康診断結果と紐づけられた日本の大規模なレセプトデータベース(病院や薬局が保険者へ請求する「診療明細(レセプト)」を匿名化して集めた巨大なデータベース)を活用し、生活習慣に関する問診に答えた人を対象に、「朝食抜き」「遅い夕食」という食習慣が骨粗鬆症性骨折に与える影響を調べた。

 

研究の成果:食習慣だけでなく、さまざまな生活習慣が骨折リスクに関連している

1,100万人の健診データが連結された日本の大規模レセプトデータベース(DeSCデータベース)を用いて、2014~22年に健康診断を受診し、骨粗鬆症の既往がない20歳以上の人を対象に解析を行った。生活習慣に関する情報は、健康診断時の問診票から取得し、朝食抜き(週3回以上朝食を抜いた)、遅い夕食(週3回以上、就寝2時間以内の夕食を摂る)に加えて、喫煙、運動、睡眠の質など、ほかの生活習慣もあわせて収集した。アウトカムは、レセプトデータに基づき、骨粗鬆症性骨折(大腿骨・橈骨遠位端・脊椎・上腕骨の骨折)の診断とした。

健康診断日を起点として、骨粗鬆症性骨折の発生または観察終了日までを追跡し、不健康な生活習慣の有無による骨折のリスクをCOX比例ハザードモデル※2により求めた。個々の生活習慣による独立したリスクを正確に計算するために、交絡因子となり得る既知の骨粗鬆症のリスクである、年齢や性別、ステロイド薬などの薬剤歴、関節リウマチ・糖尿病などの疾患の有無などで調整した。

対象者92万7,130人を、中央値2.6年追跡したところ、2万8,196人に骨粗鬆症性骨折が発生していた。骨折リスクについて、ほかのリスク因子を調整した後の骨折リスクハザード比(95%CI)は、朝食抜きが18%増加(調整ハザード比※3〈aHR〉1.18〈95%信頼区間※41.12~1.23〉)、遅い夕食が8%増加(aHR1.08〈1.04~1.12〉)を示した。その他の生活習慣では喫煙が11%増加(aHR1.11〈1.06~1.17〉)、運動習慣なしが9%増加(aHR1.09〈1.06~1.11〉)、不十分な睡眠が5%増加(aHR1.05〈1.02~1.07〉)と関連していた。さらに、朝食抜きと遅い夕食習慣をあわせ持つ人は、骨折リスクが23%増加(aHR1.23〈1.13~1.34〉)と、相加的にリスクが増加するという大きな影響が認められた。

とくに重要な点として、朝食を抜く習慣のある集団では、男性が多く、遅くに夕食を摂る、喫煙、運動不足、睡眠不良、体重増加傾向など、複数の不健康な生活習慣の集積が認められた。このことは、朝食抜きという習慣そのものよりも、その背景にある生活スタイルを明らかにして介入することの重要性を示唆している。例えば、働き盛りで忙しい男性では、朝食を摂る時間が確保できず、帰りが遅く夕食も遅くなりがちであることや、ストレスによって喫煙や飲酒量が増える可能性なども考慮する必要がある。

本研究の限界として、観察研究であることから因果関係を示すものではない点が挙げられる。生活習慣の改善によって本当に骨折を予防できるかどうかの証明には、前向きの介入研究が必要。一方で今回の結果は、肥満、2型糖尿病、高血圧、脂質異常症などは生活習慣病として知られているが、骨粗鬆症も重要な生活習慣病の一つであることを明確に示している。骨の健康のためにも、健康的な食習慣とともに運動習慣、禁煙、お酒を飲み過ぎないなど総合的な指導が大切と言える。

子どもの成長149

2026/10/16

炭水化物の摂取量が少ない人は、45歳以下での骨粗鬆症性骨折が多い

低炭水化物食スコア(LCDS)の高さが骨粗鬆性骨折の既往と有意に関連

骨折リスクに影響を及ぼし得る因子(年齢、性別、人種、BMI、摂取エネルギー量、乳製品摂取量、血清カルシウム・リン・25(OH)D、喫煙・飲酒・身体活動習慣、収入、教育歴、婚姻状況、高血圧・糖尿病・冠状動脈疾患・脳卒中の既往)を調整後、LCDSが1点高いごとに骨粗鬆性骨折の既往者が1.1%多いという有意な関連が認められた(OR1.0113〈95%CI;1.0015~1.0212〉)。

また、LCDSの四分位数で4群に分け、第1四分位群(摂取エネルギー量に占める炭水化物の量が少ない下位25%)を基準に比較すると、第4四分位群(摂取エネルギー量に占める炭水化物の量が多い上位25%)は、骨粗鬆性骨折の既往者が有意に多く(OR1.0695〈1.0058~1.1372〉)、LCDSが高い群ほど骨粗鬆性骨折の既往者が多いという有意な関連が認められた(傾向性p=0.0326)。

このほか、制限付き3次スプラインモデルの解析からは、LCDSと骨粗鬆性骨折との間に、線形の有意な関連が示された。

サブグループ解析では、45歳未満、習慣的飲酒者、高血圧でない人で有意

次に、年齢、性別、BMI、高血圧・糖尿病の有無、喫煙・飲酒・身体活動習慣、冠状動脈疾患・脳卒中の既往の有無で層別化したサブグループ解析を実施。その結果、年齢、飲酒習慣の有無、高血圧の既往の有無という3項目について、有意な交互作用が認められた。

具体的には、年齢については45歳未満でのみLCDSと骨粗鬆性骨折既往との関連が有意であり、45歳超は非有意だった(交互作用p=0.0110)。飲酒については習慣的飲酒者のみ関連が有意だった(交互作用p=0.0099)。また、高血圧でない集団でのみ関連が有意だった(交互作用p=0.0183)。その他の性別や糖尿病の有無などでは、結果に有意な違いは観察されなかった。

著者らは本研究が横断研究であること、骨折も含め既往症の有無を自己申告に基づき判断していることなどを限界点として挙げたうえで、「炭水化物摂取量の少なさと骨粗鬆性骨折の既往との間に有意な相関が認められた。45歳以下、習慣的飲酒者、高血圧のない人は、とくに注意が必要な可能性がある。ただし、サブグループ解析で観察された交互作用は仮説生成的なものとして解釈すべきだろう」と結論づけている。

 

10月18日 わんぱくまつり

2026/10/16

保護者の皆様へ

お知らせ

10月18日日曜日 雑草の森で熊本市保育園連盟主催の「わんぱくまつり」が行われますのでお知らせします。

20261018わんぱくまつり

20261018わんぱくまつり 裏

利用者の臨時駐車場は龍田西小学校となります。

 

子どもの成長148

2026/10/15

炭水化物の摂取量が少ない人は、45歳以下での骨粗鬆症性骨折が多い

米国の一般住民における炭水化物摂取量と骨折の既往との関連を横断解析

この研究は、米国の国民健康栄養調査(National Health and Nutrition Examination Survey;NHANES)のデータを用いた横断研究として実施された。2005~10年、2013~14年、2017~18年のNHANES参加者5万463人から、20歳未満または80歳以上、妊婦、および血清25-ヒドロキシビタミンDなどのデータの欠落者を除外し、1万3,025人(平均年齢53.20歳、男性48.8%)を解析対象とした。なお、NHANESは施設居住者を除く一般住民を対象に行われている。

低炭水化物食スコア(LCDS)は、2回の面接による24時間想起法の記録を基に、脂質とタンパク質に関しては%エネルギー量が高いほど高得点となるように0~10点の間でスコア化し、炭水化物に関しては%エネルギー量が低いほど高得点となるように0~10点の間でスコア化。合計0~30点で評価した。なお、解析に際しては、このスコアを連続変数とした解析と、四分位数に基づき4群に分けて比較するという解析が行われた。

骨粗鬆性骨折の既往あり群は、低炭水化物食スコア(LCDS)が有意に高い

骨粗鬆性骨折の有無は、「医師から『股関節、手首、または脊椎の骨折がある』と言われたことがあるか?」という質問への回答を基に判断した。その結果、3,024人(29.3%)が骨粗鬆性骨折を有していた。

骨粗鬆性骨折の有無で比較すると、既往あり群は高齢で(55.47±14.31 vs 49.61±16.34歳)、BMI(29.58±6.76 vs 28.90±6.73)や血清25(OH)D(72.58±28.87 vs 69.16±27.53nmol/L)が高いといった有意差が認められた。血清カルシウム値は有意差がなかった。そして、低炭水化物食スコア(LCDS)は、既往あり群のほうが有意に高かった(11.47±7.58 vs 10.46±7.37)。

 

子どもの成長147

2026/10/14

炭水化物の摂取量が少ない人は、45歳以下での骨粗鬆症性骨折が多い 米国の国民健康栄養調査の解析

炭水化物摂取量が少ない食習慣が、骨折のリスクを高めることを示唆するデータが報告された。米国国民健康栄養調査に参加した1万3,000人以上のデータを横断的に解析した結果であり、骨折リスクに影響を及ぼし得る交絡因子の影響を調整後にも有意な関連がみられたという。また、年齢で層別化すると45歳以下の群でのみ、この関連が有意とのことだ。

炭水化物と骨折リスクとの関連は?

骨粗鬆症による骨折は世界的に増加傾向にあると報告されている。骨粗鬆性骨折は、ひとたび発生すると次々に連鎖して発生する“ドミノ骨折”を来しやすく、また長期臥床による廃用症候群から死亡リスクも高まる。

骨粗鬆症リスク、およびそれによる骨折リスクの中で、修正可能なものとして「食事・栄養」が挙げられる。既に、それらのリスクと栄養との関連が多く研究されてきている。しかし、これまでに行われてきた研究の大半は、カルシウム、ビタミンD、ビタミンK、タンパク質との関連を調べており、炭水化物に焦点を当てた研究は少ない。

一方、近年あらたに提案された、炭水化物摂取量の少なさを評価する指標「低炭水化物食スコア(low-carbohydrate diet score;LCDS)」を用いた研究が多く報告されるようになり、LCDSと肥満、糖尿病、認知機能、精神疾患との関連が示されてきている。これらを背景として、今回取り上げる論文の著者らは、LCDSと骨粗鬆性骨折リスクとの関連を検討した。

 

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