子どもの成長140 2026/10/02 ヒップホップダンスは思春期女子の「運動ぎらい」を変える? 運動能力、運動習慣、運動の楽しさが向上 中学校の体育の教育にヒップホップダンスを採用することで、女子生徒の運動能力が向上し、身体活動習慣が身に付き、身体活動を楽しいと感じるようになるとする研究結果が報告された。トルコからの報告。 思春期に運動ぎらいになりがちな子どもたちを、ヒップホップで運動好きにできるか 学校で行われる体育の授業は構造化された内容であり、子どもたちの運動能力を高め身体活動を増やすうえで、中心的な役割を果たしている。しかし、一般的なカリキュラムにおいて体育の時間は身体活動の推奨量を満たすのに十分でない。また、構造化された教育内容は、授業を受ける時点での運動能力が低い子どもたちを運動ぎらいにしてしまう可能性が指摘されている。とくに思春期の女子生徒は、ホルモン分泌の変化、ボディーイメージの形成などの影響もあり、この時期にスポーツから離れていく生徒が多い。 それに対して近年、からだを動かす楽しさを実感させるために、従来の授業の代替的な手法として、文化を取り入れた体育授業が模索され始めている。その一つの候補としてヒップホップダンスを採り入れる動きもある。ヒップホップダンスは競争的な要素が少ないという点で従来の競技スポーツ型の体育と異なり、気軽に参加しやすいという特徴がある。 ただ、これまでのところ、体育の授業にヒップホップダンスを採用することにより、生徒の身体活動量や運動能力にプラスの変化が生まれるかを検証する研究はほとんど行われていない。これを背景としてこの研究では、14週間のヒップホップダンストレーニングにより、思春期女子にそのような変化が生じるのかを検討した。