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園からの発信

子どもの成長163

2026/11/06

筋肉機能の回復は口呼吸より鼻呼吸のほうが早い可能性

運動中に、鼻で呼吸するのと口で呼吸するのとでは、どちらが有利なのだろうか? 筋肉の機能に的を絞って比較検討した研究が発表された。運動負荷終了とともに各人が楽な方法で呼吸してよいという条件での比較にもかかわらず、運動中に鼻呼吸をしていたほうが、筋肉機能の回復が早いという結果が示されている。また、血流依存性血管拡張反応(FMD)も、鼻呼吸の場合においてのみ、運動後に有意に上昇したという。

 

筋肉の機能に重要なNOは鼻呼吸のほうが多く産生される

一酸化窒素(NO)は、血管平滑筋を弛緩させて血管拡張と血流増加を促す。この作用は運動中の筋肉への酸素供給にとって重要な役割を果たす。またNOはミトコンドリア内での酸素消費や、エネルギーの通貨であるアデノシン三リン酸(ATP)生成の調節などにも関与し、それらもアスリートのパフォーマンスに影響を及ぼし得る。

 

体内でのNO産生は一酸化窒素合成酵素(NOS)によって刺激される。NOSには、神経型(nNOS)、血管内皮型(eNOS)、誘導型(iNOS)の3タイプがあるが、このうちiNOSは定常状態ではほとんど検出されず、酸化や炎症のストレスが加わった時に発生する。そして、鼻腔粘膜ではそれらのストレス負荷時にiNOSの刺激を受けてNO産生が増加することが報告されており、一方で口呼吸は循環NOが低下するという報告がある。

これらより、鼻呼吸は口呼吸よりも筋肉への血流と酸素の供給という点で有利な可能性がある。今回取り上げる論文では、その可能性を、ウィンゲートテストでの運動負荷中および負荷後の筋肉の酸素飽和度(TSI)を近赤外分光法(NIRS)で連続測定し、呼吸法により差があるのかを検討した。

 

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