子どもの成長161 2026/11/04 矛盾する結果が報告されている栄養戦略 就寝前の炭水化物摂取量 就寝前の炭水化物や糖分の摂取量が多いと中途覚醒時間が長くなり、睡眠効率が低下する可能性があるが、矛盾する報告もある。男性と女性選手の複数のシーズン中とプレシーズンでの研究。 サッカー選手の回復戦略を総まとめ 性別、年齢、競技レベルの研究を含めた系統的レビュー 男性と女性、あらゆる年齢・競技レベルのサッカー選手における、運動後の回復戦略に関するシステマティックレビュー論文が報告された。多くの指標に対する冷水浸漬の有用性が認められ、その他の栄養療法などについてはエビデンスレベルがさまざまだが、回復に対してプラスの影響が示されているという。 幅広いサッカー人口に適用できる回復のエビテンスとは アスリートの「回復」とは幅広い概念だが、研究上は、トレーニングや競技参加の後に、それ以前のパフォーマンス状態もしくはそれを超える状態となることと定義される。回復が十分でない状態で次のトレーニングを行ったり競技に参加すると、パフォーマンスを発揮できず、また怪我のリスクが上昇する。 サッカーは急激な加速、減速、方向転換、ジャンプなどが組み合わさり、嫌気性および好気性の運動が頻繁に切り替わるという特徴がある、高負荷のチームスポーツ。トレーニングや試合で求められる身体的・精神的要求は高く、回復戦略が重要な競技といえる。しかし従来、サッカー選手の回復戦略は経験的な知見に基づいてとられているのが実態といえる。 最近、サッカーの回復戦略についてシステマティックレビューによりエビデンスを総括した論文が報告されたが、その研究は対象をプロレベルの男性選手のみに絞り込んでいた。サッカー人口の大半はプロとしてプレーしておらず、年齢層も幅広く、かつ、女性選手が増加している。以上を背景としてこの論文の著者らは、研究対象を絞り込まず、サッカー選手の回復についての知見を広く収集するという方針でシステマティックレビューを実施している。 包括基準や除外基準 文献検索は、システマティックレビューとメタ解析のための優先報告項目PRISMA(preferred reporting items for systematic reviews)のガイドラインに則して実施された。PubMed、SPORTDiscuss、Web of Scienceという3件の文献データベースに2023年10月17日までに収載された論文の中から、サッカー選手の運動後の回復戦略を検討した研究報告を検索。包括条件は、サッカーチームに所属している選手を対象として、運動(トレーニングまたは競技)後の回復戦略を無作為化比較試験またはクロスオーバー試験により、パフォーマンスまたは心理生理学的アウトカムを比較し、査読システムのあるジャーナルに英語で報告されている論文。ケーススタディー、エディトリアル、レビュー、灰色文献、および、研究参加者に負傷している選手が含まれている研究は除外した。 一次検索で1,102報がヒットし、重複削除後の120報を、タイトルと要約に基づくスクリーニング、全文精査を経て、41件の研究報告を適格と判断した。