子どもの成長20 2026/04/06 「早食い」はメンタルヘルス悪化と関連があり、運動不足や睡眠の質低下にも関連 12~24歳対象横断研究 12~24歳という思春期および若年成人において、早食いという食習慣がメンタルヘルスの悪化と関連のあることが報告された。また、身体活動の習慣がないことも早食いに関連しているという。長崎大学大学院医歯薬学総合研究科発達育成歯科学分野の藤田優子氏、タケシマデンタルオフィス(沖縄県)の竹島朋宏氏の研究によるもので、「Nutrients」に論文が掲載された。 早食いは身体疾患だけでなく、メンタルヘルスにも関連がある? 近年、早食いが肥満や2型糖尿病などの身体疾患のリスクの高さと関連していることが注目され、保健指導においても摂食速度に関するアドバイスの重要性が増している。また、過食あるいは感情的摂食などの食行動の乱れが、メンタルヘルス状態の悪化と関連していることも知られている。ただ、早食いも食行動の乱れの一つとして捉えることもできるが、早食いとメンタルヘルスとの関連については、これまでのところ十分に検討されていない。 摂食速度は若年期までに身に付き、それ以降は変化が乏しいと報告されている。仮に、早食いがメンタルヘルスと関連しているとしたら、その影響は生涯にわたる可能性もある。これらを背景として藤田氏らは、国内の思春期および若年成人を対象とする横断研究を実施し、その関連の有無を検討した。
世界の子育て61 2026/04/03 「子どもの自立心」が育たない親のNG思考・ワースト1 世代を超えてコミュニケーションを取る機会を与える 「大人の話に口を出さないの!」「子どもはあっちで遊んでなさい!」と親子で集まる機会がある時、大人は大人、子どもは子どもと分けることが多いと思います。 しかし、小学生の子どもは大人の話に興味津々です。大人の会話には積極的に子どもを交ぜてあげてください。 欧米では誕生日パーティーなどでも大人が子どもに交ざって会話を楽しんでいます。子どもと話をすることで自立を促してあげようという気持ちがあるのです。 「こんにちはザックさん、最近サッカーの調子はどう?」と、まるで大人の友だちと接するように小学生に声をかけます。 子どもは一人前に扱われると嬉しいのです。そして一人前の大人として会話しようと言葉づかいを意識するようになります。 「まあまあです。先日の試合は残念ながら負けてしまいましたが。リチャードおじさんはゴルフの腕前は上がりましたか?」といった会話が、日常的に交わされています。 小学生といえども一人前の大人扱いをすることで、子どもの自立心に火がつくのです。 特に、日本の母親は子どもを「子ども扱いしがち」なので注意してください。 子どもを「子ども扱い」するのは、「子どもを自分の分身」だと考えているからです。 そのため、平気で命令や指示言葉を使ってしまいます(相手が他人の子だったら「ああしなさい!」「こうしなさい!」「ダメ!」と頭ごなしに言いませんよね)。 小学生の子どもを動かす時は、大人扱いをして「悪いけど」「すまないけど」と一言添えるとスムーズにいきます。親が敬意を持って接すると、子どもに「自立心」が育つのです。 親子の甘えた会話から大人同士の会話へとコミュニケーション力を向上させるには「指示」「命令」を極力やめることです。 大人同士が話をするように子どもと会話をしましょう。
子どもの成長19 2026/04/03 SNS利用が小学生の身体イメージに影響か? 女児は自分が実際より太っていると認識しやすい傾向 思春期前から、SNS利用による誤った身体イメージの形成に注意が求められる まとめると、日本人小学生のSNS利用は、女児において、自分自身の体型を実際よりも太っているとの誤認と、独立した関連が認められた。また、性別を問わず、身近な友人やクラスメートではなくメディアに登場する人を、理想的な身体イメージとすることと関連していた。 著者らは、「思春期前の子どもたちのSNSの利用は、身体イメージの認識や体型の好みに悪影響を及ぼす可能性がある。思春期前からSNSを使い過ぎないように働きかけることが、思春期以降の子どもたちの健全な身体イメージの形成を促すのではないか」と述べている。また、「SNSの利用が身体イメージにどのように影響するかを理解することが重要であり、その関係の根底にあるメカニズムを明らかにするための研究が、日本ではまだ少ない」と指摘し、今後の研究の発展に期待を表している。
子どもの成長18 2026/04/02 SNS利用が小学生の身体イメージに影響か? 女児は自分が実際より太っていると認識しやすい傾向 SNSを利用している女児は、自分自身の体型の認識と実際の体型の乖離が大きい SNS利用群とSNS非利用群を性別ごとに比較すると、男児ではスクリーンタイムに有意差が認められた(SNS利用群106.95分 vs 非利用群94.73分、p=0.002)。女児では、スクリーンタイム(同順に106.95 vs 94.73分、p=0.025)のほかに、自分自身の体型の認識の誤りの大きさや(-0.20 vs -0.36、p=0.014〈SNS非利用群のほうが実際より痩せていると考えている〉)、理想的な身体イメージの存在の有無(SNS利用群では「該当する人はいない」が少なく「メディアに登場する人」を理想とする割合が多い)にも有意差があった(p=0.004)。 次に、自分自身の身体イメージと理想とする身体イメージとの乖離、および、自分自身の体型の認識と実際の体型との乖離を目的変数、SNSの利用を説明変数とする多変量解析を実施。その結果、男児については調整変数にかかわらず、SNSの利用は身体イメージや体型の認識の乖離の有意な説明変数として抽出されなかった。 一方、女児についてはスクリーンタイムと肥満度で調整した場合に、自分自身の体型の認識と実際の体型との乖離の独立した説明変数として、SNSの利用が抽出された(β=0.08〈95%CI;0.00~0.26〉)。β値がプラスのため、SNSの利用が両者の乖離の拡大と関連している(SNSを利用していると自分が実際より太っていると認識しがちである)ことを意味している。なお、自分自身の身体イメージと理想とする身体イメージとの乖離に関しては、女児においてもSNSの利用との関連は認められなかった。 性別にかかわらず、SNSの利用は「メディアに登場する人」を理想とすることと関連 続いて、理想的な身体イメージの存在を目的変数とする解析を実施。すると、男児・女児ともに、「メディアに登場する人」を理想の身体イメージとすることの独立した説明変数として、SNSの利用が抽出された(スクリーンタイムと肥満度を調整変数とするモデルでのオッズ比が、男児は1.71〈95%CI;1.11~2.65〉、女児は1.87〈1.25~2.78〉)。
世界の子育て60 2026/04/02 チームスポーツが特におすすめな理由 私が住んでいるアメリカの場合、まずは地域の「チームスポーツ」に子どもを入れます。 技術は二の次で、どんどん試合に参加させて、真剣に競い合うことのおもしろさを体験させるのです。 週末になると、あちこちのグラウンドで子どもたちが汗まみれになって試合をしている姿を見ることができます。 特にチームで行なうスポーツの場合には、コツコツ努力する根気強さ、失敗を恐れずチャレンジする精神、仲間と助け合う心、最後まであきらめない忍耐力、プレッシャーに負けない精神力、チームの一員としての責任感、コーチやサポートしてくれる人たちへの感謝の心や尊敬の心などを得ることができます。 これらの精神は、世界の企業が求めるリーダー像そのものです。 スポーツは子どもの自信を育て、助け合いの精神を育て、リーダーシップを育成してくれる。だから子どものスポーツ参加が重視されるのです。 実際、私が見てきたケースでも、勉強と並行してスポーツを真剣に続けてきた子どもには「粘り強さ」や「立ち直る力」が身についています。 少々の挫折や失敗を経験しても、気を取り直して再び努力を継続していくことができるのです。