学習指導要領の趣旨の実現35 2025/10/17 4.教育課程の実施と学習評価 (2) 「指導と評価の一体化」の考え方に立った学習評価の改善 学習指導要領においては、学習評価の充実について以下のとおり示しています。 児童(生徒)のよい点や進歩の状況などを積極的に評価し、学習したことの意義や価値を実感できるようにすること。また、各教科(・科目)等の目標の実現に向けた学習状況を把握する観点から、単元や題材など内容や時間のまとまりを見通しながら評価の場面や方法を工夫して、学習の過程や成果を評価し、指導の改善や学習意欲の向上を図り、資質・能力の育成に生かすようにすること。 各学校における教育活動は、学習指導要領等に従い、児童生徒や地域の実態を踏まえて編成した教育課程の下で作成された各種指導計画に基づく授業(「学習指導」)として展開されます。各学校は、日々の授業の下で児童生徒の学習状況を評価し、その結果を児童生徒の学習や教師による指導の改善等につなげ、学校全体として組織的かつ計画的に教育活動の質の向上を図っています。このように、「学習指導」と「学習評価」は学校の教育活動の根幹であり、教育課程に基づいて組織的かつ計画的に教育活動の質の向上を図るカリキュラム・マネジメントの中核的な役割を担っています。 評価の結果によって後の指導を改善し、さらに新しい指導の成果を再度評価するという指導と評価の一体化を図る中で、児童生徒一人一人のつまずきや伸びについて指導過程で評価する形成的な評価を行うことが重要です。形成的な評価を生かしながら、学習指導要領に示す各教科の目標に照らして児童生徒が「おおむね満足できる」状況となるようきめ細かく指導・支援することが求められます。更にそれを超え、児童生徒の興味・関心等に応じて学習が発展するよう指導・支援するに当たっては、その多様な成果を評価することが重要です。
子どもの成長と睡眠 22 2025/10/17 参加競技での比較 競技種目による睡眠習慣の有意な相違も観察された。 例えば、陸上ランナーの睡眠時間は6時間58分±1時間5分であり、バスケットボールの7時間55分±56分、サッカーの7時間50分±1時間4分、ラグビーの7時間45分±47分、自転車の7時間39分±48分などより有意に短かった(p<0.05)。就床時刻や起床時刻にも、参加競技による有意差が認められた。 一方、入眠潜時、PSQIスコア、理想とする睡眠時間には、参加競技による有意差がなかった。PSQIスコアが5点以上で睡眠の質が悪いと判定されるアスリートが占める割合は参加競技による差異が認められ、ラグビーはその割合が最も高かった。 競技レベルでの比較 競技レベルでの比較では、レクリエーションレベルの睡眠時間が7時間7分±56分であり、全国大会レベルの7時間49分±1時間2分や、エリートレベルの7時間49分±50分に比較し、有意に短かった。競技会参加レベルは7時間32分±1時間であり、他群との有意差はなかった。入眠潜時やPSQIスコア、理想とする睡眠時間に有意差はなかった。 このほか、睡眠時間と週あたりのトレーニング時間が、正相関することも明らかになった(r=0.23,p<0.001)。 以上の結果から、アスリートの半数が8時間以上の睡眠時間を確保できていないこと、過半数が睡眠の質が低下していることが明らかになった。また、行っているスポーツの種類と競技レベルが睡眠時間に影響を与える可能性も示唆された。ただし、それが睡眠の質に影響を及ぼす可能性はみられなかった。
子どもの成長と睡眠 21 2025/10/16 性別での比較 性別で比較すると、女性アスリートよりも男性アスリートは、就床時刻と起床時刻が有意に遅かった(いずれもp=0.03)。睡眠時間、入眠潜時、睡眠の質には性別による有意な差はなかった。また、理想とする睡眠時間についても有意差はなかった。 年齢との関連 年齢と就床時刻(r=-0.34,p<0.001)、および睡眠時間(r=-0.30,p<0.001)との間に弱い負の相関がみられた。また、年齢と起床時刻との間に中程度の負の相関がみられた(r=-0.49,p<0.001)。PSQIスコアと年齢との間に、有意な関係は認められなかった。 最若年層(18~24歳)の就床時刻と起床時刻は、他群に比べ有意に遅く、睡眠時間は他群に比べ有意に長かった。また、その年齢層が理想とする睡眠時間も、他群に比べ有意に長かった。
学習指導要領の趣旨の実現34 2025/10/16 4.教育課程の実施と学習評価 (1) 主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善 ③ 学びに向かう力、人間性等を育成する教育の充実 「学びに向かう力、人間性等」の育成は幼児期から成人までかけて徐々に進んでいくものですが、初期の試行錯誤段階を経て、様々な学びの進め方や思考ツールなどを知り、経験していくことが重要です。とりわけ小学校中学年以降、学習の目標や教材について理解し、計画を立て、見通しをもって学習し、その過程や達成状況を評価して次につなげるなど、学習の進め方を自ら調整していくことができるよう、発達の段階に配慮しながら指導することが大切です。また、中学校以降において、多様な学習の進め方を実践できる環境を整えることも重要です。 ICT を活用し、学習履歴(スタディ・ログ)を分析したり、分かりやすく表示したりすることで、児童生徒が自らの学習を振り返ったり、計画を立てたりすることが容易になります。また、学校での学習と家庭での学習を円滑に接続することにもつながります。 授業改善に当たっても、このようなデータも活用しながら、学習の進め方(学習計画、学習方法、自己評価等)を自ら調整していくことができるよう指導することを一つの柱として行うことが考えられます。また、学校の授業以外の場における学習の習慣や進め方についても視野に入れ、指導を行うことが重要です。
学習指導要領の趣旨の実現33 2025/10/15 4.教育課程の実施と学習評価 (1) 主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善 ③ 学びに向かう力、人間性等を育成する教育の充実 資質・能力の三つの柱のうち、「学びに向かう力、人間性等」は児童生徒が「どのように社会や世界と関わり、よりよい人生を送るか」に関わる資質・能力であり、他の二つの柱をどのような方向性で働かせていくかを決定付ける重要な要素です。具体的には主体的に学習に取り組む態度も含めた学びに向かう力や、自己の感情や行動を統制する力、よりよい生活や人間関係を自主的に形成する態度等があり、自分の思考や行動を客観的に把握し認識する、いわゆる「メタ認知」に関わる力を含むものです。また、多様性を尊重する態度や互いのよさを生かして協働する力、持続可能な社会づくりに向けた態度、リーダーシップやチームワーク、感性、優しさや思いやりなどの人間性等に関するものも幅広く含まれます。 「学びに向かう力、人間性等」の育成に当たっては、他の二つの柱以上に、児童生徒や学校、地域の実態を踏まえて指導のねらいを設定していくことが重要です。学習指導要領の総則では「児童(生徒)の発達の支援」の項目において、児童生徒一人一人が興味や関心などが異なることを前提に、児童生徒が自分の特徴に気付き、よい所を伸ばし、自己肯定感をもちながら日々の学校生活を送ることができるようにすること、また全ての児童生徒が学校や学級において豊かな人間関係の中で有意義な生活を築くことができるようにすることの重要性を示しています。 また、学習指導要領においては、児童生徒が自主的に学ぶ態度を育み、学習意欲の向上に資する観点から、以下のとおり見通しを立てたり、振り返ったりする学習活動について示しています。 児童(生徒)が学習の見通しを立てたり学習したことを振り返ったりする活動を、計画的に取り入れるように工夫すること。