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2025年 10月

学習指導要領の趣旨の実現40

2025/10/24

5.児童生徒の発達の支援

(1) 発達の段階を踏まえた指導の充実

② 中学校

中学校段階は小学校段階と比べ心身の発達上の変化が著しく、また、生徒の能力・適性、興味・関心等の多様化が一層進展するとともに、内面的な成熟へと進み、性的にも成熟し、知的な面では抽象的、論理的思考が発達するとともに社会性なども発達してきます。成長が著しい時期に当たるため、学年による生徒の発達の段階の差に留意する必要があります。一方、個々の生徒の発達の個人差も目立つ時期であり、自我意識が高まるとともに個性が多様化してくる時期でもあります。

このように、発達の段階に応じて多様化する課題に対して、各中学校ではこれまでも生徒指導主事、進路指導主事等の校務分掌を担当する教員を中心に、生徒一人一人の発達をきめ細かに支える熱心な取組が展開されてきたところです。今後は、カリキュラム・マネジメントを軸としながら、各学校が直面する課題にどのように対応し、子供たちにどのような資質・能力を育むことを目指すのかを、学校の教育目標や育成を目指す資質・能力として明確にし、全ての教職員や地域が課題や目標を共有して対応していくことが重要になります。

また、各学校が行う進路指導や生徒指導、学習指導等の意義を、子供たちの発達を支え、資質・能力を育成するという観点から捉え直すことにより、更なる効果的な取組の充実を図っていくことが求められます。

子どもの成長と睡眠 27

2025/10/24

アスリートのみならず、現代社会において「昼寝」はとても重要になってきている

ジュニア、育成年代の睡眠に関してはいかがでしょうか?

学生スポーツ選手の睡眠研究データが豊富でないため一概に言えませんが、少なくとも現代の子どもたちは睡眠時間が不足気味なのは間違いないと思います。

例えば、1960〜1970年頃の調査によると、7割以上が22時前には就寝していたのに、現在は2割まで減っています。大人も子どもも1時間ほど睡眠時間が短くなっています。子どもは大人の睡眠習慣に引きずられて遅くなっているのでしょう。

そのため最近は昼寝の効能について議論されることも増えてきました。かつて小学生ぐらいの子どもたちには昼寝は要らないと言われていましたが、現代のように睡眠が足りない状況では昼寝の効果は大きいのです。昼寝によって疾患リスクが下がるという調査結果も出てきています。

昼寝するなら、個別に調整は必要ですが、おおよそ1時間未満が良いと思います。疾患リスクに関しては30分未満ですが、少し寝て、眠りが浅くなったら起きる、というのがいいのではないでしょうか。

学習指導要領の趣旨の実現39

2025/10/23

5.児童生徒の発達の支援

(1) 発達の段階を踏まえた指導の充実

① 小学校

小学校中・高学年以上の指導においては、各教科等の内容を、徐々にその中核的な概念を使って指導することにより、見方・考え方が鍛えられていくことを踏まえることが重要です。また、体験活動と教科の内容との関連付けを自覚的に行えるように指導することが重要です。

平成28 年答申においても、小学校高学年においては「子供たちの抽象的な思考力が高まる時期であり、教科等の学習内容の理解をより深め、育成を目指す資質・能力の育成に確実につなげるためには、指導の専門性の強化が課題となっている」とした上で、「専科指導の充実は、子供たちの個性に応じた得意分野を伸ばしていくためにも重要である」としています。また、様々な生徒指導上の課題が早期化し、中学校からではなく、小学校高学年からの対応が必要となっているとの指摘もあります。こうした課題に対応するためには、学級担任だけではなく、複数の教員が関わり育てていくことが重要になっており、学級担任のよさと、教科担任のよさを兼ね備えた指導体制の確立が重要です。

子どもの成長と睡眠 26

2025/10/23

基礎的な睡眠の仕組みとして代表的なのが、レム睡眠とノンレム睡眠のサイクルでしょう。まず、入眠時はノンレム睡眠に入ります。ノンレム睡眠が90分続いて、その後に短いレム睡眠が来る。翌朝までにそのサイクルを4〜5回繰り返しています。

そのサイクルを意識することも大切ですし、睡眠が持つ役割というのも同様に大切です。以前、睡眠は疲れと眠気を取るだけだから眠れなくても横になっていればいい、と言われることがありました。でもそれでは不十分で、眠ることによって起こる自律神経やホルモンの変化を介した身体の新陳代謝や修復が十分でないなどの悪影響が出てくる可能性があります。

アスリートの睡眠負債は、技術の習得プロセスに関わってきます。普通は入眠時に体温が下がり血圧も下がるのですが、慢性的な睡眠負債があると就寝中も交感神経活動が高く、血圧が高いまま眠りに入ってしまう。そうなると休息が十分に取れず、翌日のパフォーマンスに影響を及ぼします。新しい技術の習得においてもマイナスに働きかねません。さらには、自律神経、免疫にも関与してくるので、感染症やがんなど疾病リスクが上がることも分かっています。

また、脳というのは使えば使うだけ老廃物を出すのですが、その効率にも睡眠が重要な関わりがあることが判明しています。このように、睡眠には起きているときにはできない、さまざまな役割があるので、妨げられるとやはり支障が出てしまうのです。しっかりと睡眠が取れていれば自然に起きられるし目覚めもいい。身体のメンテナンスにもなります。

生活習慣が鍵となると言いましたが、個々人で身体の調子がいい習慣を覚えて、それを続けていくのがいいですね。「ポジティブルーティン」と呼んでいるのですが、「何をしたときに良い睡眠が取れたか」ということを、睡眠の仕組みや役割といった知識を踏まえて考え、記録を取り続けていくことで、良いパフォーマンスにつながると思います。トップレベルではわずかな差が結果に大きく影響し、その後の人生までもが変えてしまいますから、そのような取り組み方をおすすめします。

 

学習指導要領の趣旨の実現38

2025/10/22

5.児童生徒の発達の支援

(1) 発達の段階を踏まえた指導の充実

① 小学校

これを踏まえ、小学校低・中学年においては、安心して学べる居場所としての学級集団の中で、基礎的・基本的な知識及び技能を反復練習もしながら確実に定着させるとともに、知識及び技能の習得や活用の喜び、充実感を味わう活動を充実することが重要です。資質・能力を確実に習得させるためには、個々の児童の状態をより丁寧に把握し、個別的な対応を行うことが重要です。

特に小学校低学年においては、まず安心して学べる居場所である学級集団を確立し、教師が提示する課題を自らの学習課題として捉え、「分からないこと・できないこと」を「分かること・できること」にする過程が学習であることや、「分からないこと・できないこと」を他者に伝えたり助けを求めたりするなど、他の児童や教師との対話が学びを深めるために存在することといった事柄を理解することが必要です。また、語彙については児童のそれまでの学習の状況を代表的に示す面があることから、その状態を把握した上で、家庭・地域との連携も図りながら、教科等横断的な視点で教育課程を編成・実施し、意味・文脈を含めた語彙の獲得など、言語能力の育成を図る必要があります。さらに、立式における計算の意味等の理解と計算方法等の習熟、数学的な見方・考え方を働かせた日常及び数学の事象の把握といった資質・能力を伸ばすことや、中学年以降に向けて教科等の基礎となる気付きを様々な体験、読書、対話から学ぶことなども重要です。

 

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