幼児教育の質の向上22 2026/02/25 4.家庭・地域における幼児教育の支援 ○ 子供の健やかな育ちを社会全体で支えるためには、幼児教育施設、家庭、地域がそれぞれの場での教育機能を向上させるとともに、相互の連携・協力の重要性について共通理解を図りつつ、子供の発達や学びをより豊かにするという目的に向かって、一体となって取り組むことが重要である。 ○ また、近年、幼稚園においても預かり保育や子育ての支援など教育課程以外の活動へのニーズが高まっている。待機児童対策の観点からも、未就園児クラスや2歳児受入れなどの取組が広がってきている。 ○ 幼児教育・保育の無償化においても、認可保育所に入りたくても入ることができない待機児童問題に対する代替的な措置の一つとして、保育の必要性のある子供については、幼稚園等の預かり保育の利用も無償化の対象とされているところである。 ○ 幼稚園における預かり保育等のニーズが伸びている中で、上記のような待機児童対策に係る取組に幼稚園が重要な役割を果たしていくことが期待されている。
幼児教育の質の向上21 2026/02/24 3.幼児教育の質の評価の促進 (3)幼児教育の質の評価に関する手法開発・成果の普及 ○ 各園が学校評価を行うに当たって参考になるよう、子供の学びの過程や教職員の指導、施設の運営や環境等に対する評価を行う際の観点や方法に関する指針や留意事項等の作成等、幼児教育の質に関する評価の仕組みの構築に向けた手法開発・成果の普及といった取組の充実を図っていく必要がある。 ○ 幼児教育の質の評価手法の開発に当たっては、日本の幼児教育の特徴を踏まえた検討とすることに留意が必要である。
世界の子育て34 2026/02/24 【アメリカと日本の子育て比較】 なぜ、アメリカ式の「褒め方」だと「自立した子」に育つのか? 「がまんできてえらいね!」は逆効果 アメリカ人の子育てで特徴的なのが「褒める」ことです。 Good job!(よくできたね)、I’m proud of you!(誇りに思うよ)など、日本人からすると「ちょっと大げさ過ぎるのでは?」というほど子どもをよく褒めます。 科学的な検証が進んだこともあり、最近は日本でも「褒める子育て」が定着してきているようです。 ただし、日本人が形だけアメリカをマネて子どもを「えらいね」と褒めていると、ちょっとちぐはぐなことになるのです。 というのも、アメリカ人の子育ては「自立心を育てる」目的が根底にあります。だから子どもを褒める時は「一人でできてすごいね!」「人の手を借りないでできたね!」という「自立への賞賛」の気持ちが込められているのです。 アメリカ人は「自分の意思で行動できた→褒める=自立を促す」なのです。 一方、日本人の子育ては「協調性のある子に育てる」「行儀のいい子に育てる」という「しつけ」目的が根底にあります。 だから子どもを褒める時も「言うことを聞けてえらいね」「がまんできてえらいね」というように、「指示やルールに従えたこと」を褒めるケースが多いのです。 日本人は「言うことを聞けた→褒める=従順を促す」です。 子どもは褒められると嬉しいですから「次も言うことを聞こう!」と努力します。 子どもが親の言うことを聞いて大人しくすることは親にとっては「都合がいいこと」ですが、肝心の自立心が育ちません。すると、もっとも重要な子どもの自信が育たないのです。 自分で着替えができた、自分で靴が履けた、自分で絵が描けた、自分で顔を洗えた、自分で歯が磨けた、そんな子どもの小さな成長を見つけた時には「自分でできたね!」「すごいね!」ともっと大げさに褒めてあげてください。 子どもは自分の意思で挑戦したこと、自分のやる気でチャレンジしたことを周囲から褒められるたびに自信が大きくなるのです。 子どもはよく「ママ(パパ)見て!」と言いますが、これは小さな達成を褒めてもらいたいのです。 もちろん、単に親の気を引きたい場合もありますが、小さな達成を見逃さずに「すごい! 自分でできたね!」と褒めてあげるのが親の大切な仕事です。 成長を認められ、褒められて育つと、自発的な「やる気」も強くなり、勉強も習い事も意欲を持ってチャレンジするようになります。 子どもの成長を褒める機会を増やしたければ、子どもの意思を尊重して、やりたいことをやらせてあげればいいのです。
世界の子育て33 2026/02/20 「愛情のすれ違い」が臆病な性格の原因 人間は生まれながらに「愛されたい欲求」を持っています。自分は親から愛され受け入れられていると「実感したい」のです。 お母さんに「ママ抱っこ!」と小さな子どもが言うのは「愛情を確認するため」です。この時「◯◯ちゃんはかわいいね、大好き!」と言って、ハグをして頬ずりやキスをしてあげれば「ママは自分を愛してるんだ!」と子どもは実感できるのです。 「愛されたい欲求」を満たされて育った子は「親はボクを愛している」「親は私を受け入れている」と確信できます。 確信があるから安心して親から離れ、知らない場所に行っても、見知らぬ人と会っても、堂々とふるまえます。 もちろん、親御さんはみなさん「子どものことは十分に愛している」「あふれるほど愛情を注いでいる」と思っています。 しかし、日本人の場合は足りないことが多いのです。親は十分だと思っていても、子どもには不十分であるケースがほとんどです。この「愛情のすれ違い」に一刻も早く気づかねばなりません。 愛情あふれる目で子どもを見つめて「愛しているよ」とメッセージを送っても、子どもは愛情をまったく実感することができません。言葉で「◯◯ちゃんを愛しているよ」と100回伝えたとしても、不十分です。 もっとも重要なのが「スキンシップ」で、「肌と肌のふれあい」が親の愛情を効果的に伝える手段なのです。 「ママ(パパ)抱っこ!」と甘えてきた時がチャンスで、ギュッと抱きしめて「かわいい◯◯ちゃんが大好きだよ!」とベタベタしましょう。 このように親がしつこくベタベタしていると、そのうち子どもが「もうやめてー!」と逃げていくようになります。 子どもが親にまとわりつくのでなく、親が子どもにまとわりつくくらいのバランスが、愛情を実感させるにはちょうどいいのです。
幼児教育の質の向上20 2026/02/20 3.幼児教育の質の評価の促進 (2)幼児教育施設における評価等を通じた運営改善 ○ 各幼児教育施設における評価等を通じた運営改善は重要である。各園において確実に学校関係者評価等の実施を進めるとともに、必要に応じて第三者評価を実施するなど、教育活動その他の園運営の状況について評価し、その成果を施設の運営や環境づくり、教育課程等や指導などに生かすことにより、持続的に改善を促すPDCAサイクルを構築することが必要である。特に、私立幼稚園の学校関係者評価の実施率を上げるとともに、その根幹となる自己評価の着実な実施が必要である。 ○ 学校評価は、あくまでも学校運営の改善による教育水準の向上を図るための手段であり、それ自体が目的ではないことを踏まえ、学校として組織的に、今、重点的に取り組むべきことは何かを把握し、その伸長・改善に取り組むことが重要である。そして、こうした自己評価や学校関係者評価を各園のカリキュラム・マネジメントにつなげていくことが重要であるとともに、評価結果を保護者や地域へ広く情報提供・情報共有に努めることが望まれる。 ○ 公開保育の実施に当たって、例えば、専門的知見を有する者が園の課題抽出や実践の改善に向けた具体的な取組を支援する仕組みは、園における保育を見つめ直すことにつながり、こうした仕組みを学校関係者評価等に活用することは有効である。 ○ また、園運営の改善・発展の視点から、園と家庭・地域とが目標やビジョンを共有することが重要であり、公立幼稚園においては、学校運営協議会の設置が望まれるとともに、私立幼稚園や他の施設においても、社会との連携及び協働に向けた取組が期待される。