MENU CLOSE
TEL

2023年 12月

教育・保育要領解説4

2023/12/13

①環境を通して行う教育及び保育の意義 2

乳幼児期の教育及び保育においては、園児が生活を通して身近なあらゆる環境からの刺激を受け止め、自分から興味をもって環境に主体的に関わりながら、様々な活動を展開し、充実感や満足感を味わうという体験を重ねていくことが重視されなければならない。その際、園児が環境との関わり方や意味に気付き、これらを取り込もうとして、試行錯誤したり、考えたりするようになることが大切である

保育教諭等は、このような幼児期の教育における見方・考え方を生かし、園児と共によりよい教育及び保育の環境を創造するように努めることが重要である。こうしたことにより、園児は、環境とのよりよい又はより面白い関わり方を見いだしたり、関連性に気付き意味付けたり、それを取り込もうとして更に試行錯誤したり、考えたりして、捉えなおし、環境との関わり方を深めるようになっていく。

本来、人間の生活や発達は、周囲の環境との相互関係によって行われるものであり、それを切り離して考えることはできない。特に、乳幼児期は心身の発達が著しく、環境からの影響を大きく受ける時期である。したがって、この時期にどのような環境の下で生活し、その環境にどのように関わったかが将来にわたる発達や人間としての生き方に重要な意味をもつことになる。

 

あらゆる環境が子どものその後の育ちに影響する。この言葉に尽きます。だからこそすべての子どもの良き生育環境を整えられることがたいせつであり、その環境を利用することができるようにすることが大切であります。すべての就学前の保育施設においては、このことが確保されていることが大切であり、理念も共通することでなければならないと考えます。もちろんその実施方法については各施設それぞれの環境があるので、活かしながら子どもが取り組む環境を整備していきたいですね。将来にわたる発達や人間としての生き方に重要な意味をもつことに繋がると明記しています。

 

低年齢児におけるフッ化物配合歯磨剤の利用

2023/12/12

歯のフッ素症発現のリスクは幼児期(6歳以下)に集中します。特に審美的に問題となる上顎中切歯が歯のフッ素症にかかりやすい臨界期は1~3歳の間です。この時期にフッ化物の摂取が過量にならないように注意が必要です。

フッ化物の全身応用が行われている地域で、フッ化物配合歯磨剤を食べたり、毎回誤って飲み込んだりする場合には、過量のフッ化物摂取になる場合があります。全身応用が普及している国では、幼児に対して、使用量・歯みがき後のすすぎ方・口腔内残留量などに細心の注意が払われています。日本では全身応用が実施されていないので適正量での使用下においては、過度な心配は不要です。うがいのできないお子さんに対しては、歯みがき後にティッシュなどで歯磨剤の拭き取りを行ってもよいでしょう。

 

教育・保育要領解説3

2023/12/12

第1節幼保連携型認定こども園における教育及び保育の基本及び目標等

1 幼保連携型認定こども園における教育及び保育の基本

(2) 環境を通して行う教育及び保育

① 環境を通して行う教育及び保育の意義

一般に、乳幼児期は自分の生活を離れて知識や技能を一方向的に教えられて身に付けていく時期ではなく、生活の中で自分の興味や欲求に基づいた直接的・具体的な体験を通して、この時期にふさわしい生活を営むために必要なことが次第に培われる時期であることが知られている。

幼保連携型認定こども園では、小学校以降の子どもの発達を見通した上で、幼保連携型認定こども園における教育及び保育において育みたい資質・能力を乳幼児期にふさわしい生活を通して育むことが大切である。

 

決して小学校教育の前倒しではないこと、小学校以降で困らない生活と記載されています。勘違いしないようにしたいと思います。

 

教育・保育要領解説2

2023/12/11

第1節幼保連携型認定こども園における教育及び保育の基本及び目標等

1 幼保連携型認定こども園における教育及び保育の基本

(1) 人格形成の基礎を培うこと

教育及び保育は、子どもの最善の利益を考慮しつつ、園児の望ましい発育・発達を期待し、園児のもつ潜在的な可能性に働き掛け、その人格の形成を図る営みである。特に、乳幼児期の教育及び保育は、生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要な役割を担っている。

園児一人一人の潜在的な可能性は、日々の生活の中で出会う環境によって開かれ、環境との相互作用を通して具現化されていく。園児は、環境との相互作用の中で、体験を深め、そのことが園児の心を揺り動かし、次の活動を引き起こす。そうした体験の連なりが幾筋も生まれ、園児の将来へとつながっていく。

そのため、幼保連携型認定こども園では、乳幼児期にふさわしい生活を展開する中で、園児の遊びや生活といった直接的・具体的な体験を通して、人と関わる力や思考力、感性や表現する力などを育み、人間として、社会と関わる人として生きていくための基礎を培うことが大切である。

 

そのままズバリの解説です。園児の望ましい発育発達にこだわるがゆえに、子どもの人権や最善の利益がないがしろになりがちです。乳幼児期にふさわしい生活は大人から押し付けられるものでもありません。少子化にあり、ここがとても大切なことであります。

 

 

 

幼児におけるフッ化物配合歯磨剤使用後の口腔内残留フッ化物量

2023/12/11

幼児がひとりで磨く場合のフッ化物配合歯磨剤(イオン濃度1,000ppmF)使用後の口腔内フッ化物残留量(率)は、3~5歳児の調査では0.06mg(15.3%)であり、1日に3回使用したとしても0.18mgで有害な影響はありません。

 

top