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2023年 12月

教育・保育要領解説8

2023/12/19

第1節幼保連携型認定こども園における教育及び保育の基本及び目標等

1 幼保連携型認定こども園における教育及び保育の基本

(2) 環境を通して行う教育及び保育

③ 環境を通して行う教育及び保育の特質

園児の健康と安全を守ることは、幼保連携型認定こども園における基本的かつ重大な責任であるといえる。全職員が常に健康と安全に心を配るとともに確認を怠らず、園児が安心・安全に過ごすことができる教育及び保育の環境を園全体で整え、園児の生命を守り、その活動を支えていく必要がある。

また、教育及び保育は、子どものもつ潜在的な可能性に働き掛け、その人格の形成を図る営みであるとともに、人間の文化の継承であるといわれている。環境を通して行う教育及び保育は、園児との生活を大切にした教育及び保育である。園児が、保育教諭等と共に生活する中で、人やものなどの様々な環境と出会い、それらとのふさわしい関わり方を身に付けていくこと、すなわち、保育教諭等の支えを得ながら文化を獲得し、自己の可能性を開いていくことを大切にした教育及び保育なのである。園児一人一人の潜在的な可能性は、園児が保育教諭等と共にする生活の中で出会う環境によって開かれ、環境との相互作用を通して具現化されていく。それゆえに、園児を取り巻く環境がどのようなものであるかが重要になってくる。

 

子どもの潜在的な能力を引き出し、さらに子ども同志の関わり合いの中で生活をしていくなかで様々なことを習得していく。人と関わることこそ人間の文化を継承し、ふさわしいかかわり方を習得していくことにもつながるものと受け止めています。させる、やらせるでは子どもは育ちません。相互作用を通して具現化されていくものと思われます。

フッ化物洗口

2023/12/19

一定濃度のフッ化ナトリウム溶液(5~10ml)を用いて、1分間ブクブクうがいを行う方法で、永久歯のむし歯予防手段として有効です。第一大臼歯の萌出時期(就学前)にあわせて開始し中学生まで続けます。保育園・幼稚園・小中学校で集団実施されていますが、個人的に家庭で行う方法もあります。

 

フッ化物洗口

フッ化物洗口は、永久歯のむし歯予防を目的に一定の濃度のフッ化ナトリウムを含む溶液で1分間ぶくぶくうがいをする方法です。

 

予防効果

2023/12/18

フッ化物歯面塗布は単に1回受けても効果は得られません。年2回以上定期的に継続して受ける必要があります。乳幼児に定期的に継続して実施した場合、むし歯をほぼ半分に減少させたとの報告があります。また永久歯に対する予防効果については20~30%の報告が多いようです。

安全性:フッ化物溶液(ゲル)準備量と口腔内残留フッ化物量

他のフッ化物製剤と異なりフッ化物濃度が高いため、取り扱いは専門家に限られていますが、低年齢児に応用する場合には使用量に注意します。

小児に応用する場合、1回の塗布に使用する薬剤の量は2g(2ml)以内とします。薬剤2g(2ml)中に含まれるフッ化物の量は18mgになります。この量では急性毒性の心配が不要です。溶液の場合は目盛り付きポリカップに1~2mlを計量します。またゲルの場合は、パイル皿のくぼみに擦り切り1杯を取ると、約1gのゲルの計量ができます。なお適正な術式における1回の塗布後の口腔内残留フッ化物量は1~3mgです。

普及状況

歯科疾患実態調査によれば、フッ化物歯面塗布を受けたことがある方の割合は平成17年度調査で初めて50%を超え、平成28年度調査では62.5%となっています。

 

教育・保育要領解説7

2023/12/18

(2) 環境を通して行う教育及び保育

② 園児の主体性と保育教諭等の意図2

つまり、保育教諭等主導の一方的な教育及び保育の展開ではなく、園児一人一人が保育教諭等の援助の下でその主体性を発揮して活動を展開していくことができるような園児の立場に立った教育及び保育の展開である。活動の主体は園児であり、保育教諭等は活動が生まれやすく、展開しやすいように意図をもって環境を構成していく。もとより、ここでいう環境とは物的な環境だけでなく、保育教諭等や友達との関わりを含めた状況全てである。園児は、このような状況が確保されて初めて十分に自己を発揮し、健やかに発達していくことができるのである。

その際、保育教諭等には、常に日々の園児の生活する姿を捉えることが求められる。保育教諭等は、園児が何に関心を抱いているのか、何に意欲的に取り組んでいるのか、あるいは取り組もうとしているのか、何に行き詰まっているのかなどを捉える必要があり、その捉えた姿から、園児の生活や発達を見通して指導の計画を立てることになる。すなわち、今園児が取り組んでいることはその園児にとって十分できることなのか、新たな活動を生み出すことができることなのかなど、これまでの生活の流れや園児の意識の流れを考慮して指導の計画を立てることになる。しかし、どんなに園児の願いを受け止め、工夫して計画しても、その中で園児が何を体験するかは園児の活動に委ねるほかはない場合もある。しかし、「園児をただ遊ばせている」だけでは教育及び保育は成り立たない。園児をただ遊ばせているだけでは、園児の主体的な活動を促すことにはならないからである。園児一人一人に今どのような体験が必要なのだろうかと考え、そのためにはどうしたらよいかを常に工夫し、日々の教育及び保育に取り組んでいかなければならない。

 

以上のように一斉かつ画一的な保育者主導で教え込んでも子どもの身にはつかないということが明らかなのです。このことを指針の解説でも明記されているのです。職員や大人から指示命令ばかりではない。大人の指示に従わせる。命令口調は今の保育にはそぐわないということです。また、目的やねらいのない放任では子どもは育たない。自由に好きなようにや子ども一人でも偶発的な結果は得られるが、そこに他の子どもがいるからこそ新たな遊びの展開になり、子ども同志の関係や決め事などの遊びに発展したり、共同で工夫をしたり遊びが広がり、そこに物的な環境が用意されていれば、例えば砂場と砂場遊びに道具があれば発展的な遊びに繋がります。好きなように自由にの他に環境整備も必要なのです。

 

使用薬剤

2023/12/15

リン酸酸性フッ化ナトリウムとフッ化ナトリウムが主な配合フッ化物で、剤型としてゲル(ジェル)と溶液があります。配合濃度はフッ化ナトリウムとして2%(フッ化物イオン濃度として9,000ppm)になります。

 

塗布の手技

主に下記3つの方法が用いられており、歯ブラシ法・綿球法が一般的です。

 

・綿球・綿棒法:溶液タイプの製剤を用いて、小綿球または綿棒に浸して歯面に塗布する方法

・歯ブラシ法:ゲル(ジェル)タイプの製剤を、歯ブラシを用いて、通常の歯磨きの要領で歯面に塗布する方法

・トレー法:既成または個々人の歯列に合わせたトレーにゲルまたは溶液タイプの製剤をのせ、歯面に接触させる方法

 

歯科医師としっかり相談の上で行う必要があります。

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