MENU CLOSE
TEL

2023年 2月

暴走をもたらした「共感」8

2023/02/20

『音楽や共食、そして共同の子育てといったものは、共感力をさらに高めて、動物にはない自己犠牲の精神、自分が犠牲になっても集団のために尽くしたい、仲間を喜ばせたい。そういう気持ちを芽生えさせたのではないかと思われるんです。共感力によって共同体の結束を強めた人類は、アフリカ大陸を出て、ユーラシアや新大陸、オーストラリア大陸の多様な環境へ足を伸ばすことができたんです。

ところが共同体の結束を強める共感というものが、あるとき暴走して、それが戦争につながるようなことになりました。そのきっかけは約10万年前に登場した「言葉」だろうと思います。』

 

家族や共感するコミュニティが形成され、集団の規模も高まり、さらに集団同士の中に他の集団とのトラブル。その原因が言葉の進化だと指摘しています。脳の発達、コミュニケーションの発達、しかし反面そのことを外に向ける暴走に繋がり、争いへと繋がることになったと推察されています。

よく、連帯感とか一体感という言葉を学校生活や部活動にて耳にしますよね。指導者が命令してやらせても一体感は表面的であって、本来の共感にはつながりにくい。やはりそこは心がどう共感しているかによると思います。だからこそ表面上ややらされるばかりの集団では窮地には弱いことになる。共同体の結束は共鳴しての共感にあると。いずれにせよ、言葉による共感の暴走はヒトの歴史を大きく変えます。

春一番

2023/02/20

日本気象協会によりますと、福岡地方気象台は、きのう(18日)夜からきょう(19日)未明にかけて、九州北部地方(山口県を含む)で「春一番」が吹いたと発表しました。

未明のことではありましたが、保育園では対応として遊具を片付けたりしていました。突風被害等はありませんでしたが、春が近づいてきました。陽気に誘われ、園の畑の陽光桜の開花が進んでいます。

暴走をもたらした「共感」7

2023/02/17

『人類の祖先も恐らく数十万年前から火をたき始めて、その火の周りで歌を歌ったり、太鼓をたたいたりして、リズムを取って踊ったかもしれませんね。歌や音楽というのは、対面しなくても、目と目を合わせなくても、その場に一緒にいる大勢の人たちが心を一つにして、共感力を高めることができるんですね。音楽は、最初はお母さんが子どもに対してあやす子守歌的なコミュニケーションだったと言われています。それが大人の間に普及して、お母さんと子どもの間に生じる一体感のようなものが生まれ、みんなで力を合わせてかん難辛苦を乗り越えようという気持ちが生まれたのではないかと考えられているんですね。』

音楽によって共感を高めあうことに繋がった。一体感がでてきた。心と心を通じ合わせることのできる音楽、ではないでしょうか。

球根

2023/02/17

11月にチューリップの球根を植えていました。通路のプランターやプール設置のテラスのプランターの球根の芽が出ています。冬の寒さを乗り越え、芽が出てきました。開花まではもうしばらくかかりそうですが、順調に成長しています。春に花を咲かせる球根も厳しい寒さに耐えてきれいな花を咲かせてくれます。

暴走をもたらした「共感」6

2023/02/16

『もう一つ人類の祖先が共感力を高めることができたのは、「共同の子育て」にあると思います。ゴリラやチンパンジーと比較すると、人類はたくさん子どもを作る必要がありました。子どもの成長が遅いのです。肉食獣の多いサバンナで生き延びるために、たくさん子どもを作る必要があったということと、集団を大きくして防衛力を高めたため、それを何とかカバーするために家族だけではなくて複数の家族が集まって協力し合う集団、すなわち共同体を作る必要に迫られたのだと思います。メンバーが増えると、いちいち対面してコミュニケーションをとっているだけでは限界がありますよね。そこで生み出されたのが「音楽」というコミュニケーションだったと思います。』

 

動物は肉食動物に襲われるからこそ子どもをたくさん作る必要があったことも注視すべきことです。子育てに長く時間を取られる動物は数年に一度しか子を産みません。そして集団の防衛力を高める必要があった。

その中で集団での対面のコミュニケーションだけでは限界があることから「音楽」が生まれた。さらに祈祷や祈りの時にも使われたのではないかとも言われます。音楽に始まりについては諸説ありますが改めて触れたいと思います。

top