MENU CLOSE
TEL

2022年 9月

私達の取り組む保育 シリーズNo.2-2

2022/09/09

子ども主体の保育

遊びのミュージアム

私たちの園では、遊びのミュージアムという環境を用意しています。ここでは、子どもがなにかしたいと思ったときに、それを叶えることができるような、空間・備品・時間が準備されています。保育者はその活動を保障するような言葉かけ、モデルを示します。

子どもたちはここで、自発的な活動が心ゆくまでできるようになり、活動の終わりに際しても、納得して自発的に終ることができるよう、保育者は工夫をしています。

以前はコーナーとも呼んでいましたが、子ども同士が関わって遊ぶゾーンと呼んでいます。見立て遊び、ブロック、絵本、お絵かきなど、さらには静と動のゾーンなどを準備しています。

「青春ってすごく密」。人との関係を築く保育も密。

2022/09/08

第104回全国高校野球選手権大会。仙台育英高校 須江航監督の優勝インタビュー

『入学どころか、おそらく中学校の卒業式もちゃんとできなくて、高校生活っていうのは、僕たち大人が過ごしてきた高校生活とは全く違うんですね。青春ってすごく密なので。でも、そういうことは全部ダメだ、ダメだと言われて、活動をしていてもどこかでストップがかかって、どこかでいつも止まってしまうような苦しい中で、でも本当に諦めないでやってくれた。

でも、それをさせてくれたのは僕たちだけじゃなくて、やっぱり全国の高校生のみんなが、本当によくやってくれた。例えば、今日の下関国際さんもそうですけど、大阪桐蔭さんとか、目標になるチームがあったから、どんな時でも諦めず、暗い中でも走っていけた。本当に全ての高校生の努力のたまものが、ただただ最後、僕たちがここに立ったというだけなので、ぜひ全国の高校生に拍手してもらえたらなと思います。』

とても感動したインタビューでしたね。保育の現場においてもあれはだめ、これもだめがとても多く、しかも絶対現場の状況を理解してないなといった通知も来ます。特に食事においての会話を少なくする?離乳食や授乳において声を掛けながら行わないならば、それは一体何なのか。3歳以上児においても食事こそ楽しみであり、午前中の出来事の会話を楽しんだり、くつろぎながら楽しく行われることが保育の一環なんです。さらに食事の場面が感染拡大に繋がるとても危険な場面とされると職員は一緒に食べることもできないのです。楽しいはずの給食も密になって遊ぶこともなくなれば、人間関係を築くことも困難になってしまいます。子どもも大人もストレスを感じています。人と人の関わり、人の成長には密が必要なのです。平穏な日々が戻ることを願っています。

私達の取り組む保育 シリーズNo.2-1

2022/09/08

2 子ども主体の保育

◆やってあげる保育が行き届くと?

少子化の現在、家庭でも、保育の現場でも、子ども一人ひとりに目が届き、手をかけられるようになってきています。一見、いいことのようにも思えますが、教える教育・やってあげる保育が行き届くので、子どもの主体性や意欲が育ちにくくなっているという面があるのです。自分でやってみたいと思う前に、やってもらっていると、自らやってみようという意欲がなくなってきます。言われたとおりのことをやることが多くなり、高じては、「やりたくない気持ち」だけが生まれてしまうことに。すると「言われなくなったらやらない」「言われるまではやらない」ということになっていってしまうのです。これでは、子どもの自主性や意欲が育まれていきません。

保育者がこれまで培った経験や保育を否定するのではありません。これまでは、保育者の指示や命令で子どもを上手くコントロールできていたかもしれませんが、少子化の時代背景、子どもの人権尊重といった視点からすると与えたものをすればいい、させるといっただけでは時代には合わなくなってきました。少子化で大人の有り余る手で世話をし、極端に言えば、生活において、全てが大人によって準備されると子ども自身の主体性が失われてしまいます。さらに大人の感覚でこれさえやっておけば、させておけば大人になっても困らない。果たしてそれで子ども自身が現代を生きることに繋がるかといったことです。情報化社会、AIの進歩で、そこが通用しない社会になってきたのではいでしょうか。

子どもの意思の尊重。ここを大切に取り組みたいと思っています。何をどうしたいのか。大人のエゴの押し付けでもいけません。厳しい指導で従わせることでもありません。それでも4歳はこうあるべきなので、このようなことをさせなければいけないとか、5歳はこれができなければと押し付けるのではなく、導く、誘導していく方法をとる必要があると考えています。子ども主体とはとても難しいことですが、子どもの意思を尊重して行うように心がけています。その1つが子どもが活動や食事の量を選択をすることでもあります。指示、命令だけでは子どもの主体性は尊重できないと考えます。

私達の取り組む保育 シリーズNo.1-3

2022/09/07

1.「縦割りではない異年齢保育」

1-3 3歳児以上は発達・個人差ごとに

例えば、3人の保育者が3歳児以上の子供たちを、年齢別ではなく、発達・個人差でみてみるとしましょう。自由遊びの時間、いくつかのコーナーを用意して、子どもたちはそれぞれが好きなコーナーで納得いくまで集中して遊びます。このとき、年齢別ではなく3歳児以上の集団にすることで、職員は3倍のコーナーを見守ることができます。

他にも、給食の時、3人の保育者はそれぞれが食事中の子、パジャマに着替え中の子、お昼寝に入る子、と、3箇所について保育することができるのです。

同年齢の子の中だと、できない子・遅い子ははみ出がちですが、3年の幅の中では差異が目立たず、劣等感を感じないですむ、という面もあります。過去には年齢による習熟度と思い込んできたものを、「個人差」として捉えます。

そうすると、その子に合ったことをその子に合ったやり方でやることになり、自発性・集中力も身につき、個性が伸ばせるのです。

年齢別のクラスを編成していても、活動が異年齢で取り組むことのメリットです。もちろんそこには思いやりや他者との関係性も学んでいきます。さらに1人の担任で、1つのクラス集団を見ると片寄ったひとつの見方になることも懸念されます。複数の目で子どもの成長を支えていく視点や業務の負担感となれば質の高い保育の実施は困難です。ましてや保育者の限られた勤務時間よりも園児の在園児間が長く、担当制など実質的にはできないこともあります。担任は明確にするものの、チームで、複数で取り組むことで子どもの成長を支える取り組みとしています。

台風一過②

2022/09/07

台風一過、いい天気になりました。6日の早朝には暴風となり大変心配しました。特に被害もお聞きしておりませんが、引き続き災害等への備え、心構えが大切ですね。

台風は災害や農作物に影響を与える一方、海水をかき混ぜ、夏場に上昇する水温を下げる効果があると言われています。南の海のことですが、特に沖縄では海面温度30度が続いており、このままだとサンゴ礁が白化する恐れがあるとの報道もありました。サンゴに適する海水温は18~28度。高い状態が続くと、成長に欠かせない褐虫藻がサンゴの本体から逃げて骨格が透け、白化するからだそうです。

地球の温暖化と自然災害との関連、今年の夏も連日35℃を超える気温など一昔前とは随分と変わってきました。その上でコロナの全世界的感染、ウクライナ問題などの関連もあろうかと思いますが、食料品の高騰、原油高、さらには円安などの影響を受けエネルギー費は随分と上がってきました。子育て真っ盛りの家庭に対して、国として迅速に対応をお願いしたいところです。安心して生み育てることのできる社会とは、子育て中の保護者のこともしっかり考えてくれる社会だと思います。

国会請願署名活動ご協力ありがとうございました。

top