幼保小の協働による架け橋期の教育の充実 25 2024/11/01 ○ なお、小学校入学当初は、生活科を中心としたスタートカリキュラムの編成・実施により、幼児期の生活に近い活動と児童期の学び方を織り交ぜながら、幼児期の豊かな学びと成長を踏まえて、子供が主体的に自己発揮できるような場面を意図的につくることが求められている。小学校においては、架け橋期のカリキュラムの実効性を高めるためにも、幼児教育と小学校教育の円滑な接続において重要な役割を担うスタートカリキュラムの位置付けを再確認し、架け橋期のカリキュラムを踏まえた教育課程の編成・実施・改善を進める中で、スタートカリキュラムの充実を図ることが必要である。 ○ また、幼保小の相互理解を図るためには、自分が所属する幼児教育施設又は小学校の教育内容等を相手に伝えるだけでなく、相手の教育内容や指導方法を理解し、自らの指導を見直し工夫することが求められる。異なる施設類型や学校種の教育内容や指導方法を理解し、指導の見直しや工夫を行うことは、幼児教育施設や小学校の先生の双方にとって、自らの指導や子供の学びを豊かにする貴重な機会につながると考えられる。 〇 さらに、幼児教育施設においては、私立が多く、また複数の施設類型が存在し、それぞれが特色ある幼児教育を展開していることから、小学校教育との接続の基盤となる幼児教育施設間の横の連携強化に取り組むことも重要である。 学校の先生が保育施設の保育を踏まえてくれるだろうか?保育施設においても学校先生と同じ土俵で子どもの育ちを伝え、互いに共有することができるだろうかといったことがこれまでの歴史です。歴史を大きく変えることができれば潤沢な架け橋になると思います。どうやら保育施設の3指針・要領に学校教育のスタートを合わせる工夫や改善が必要なのかもしれません。そこはこれまで培ってきた学校教育・文科省といった枠がどうなるかによるのではと考えます。明治からの歴史に風穴があくでしょうか?
食育推進施策の基本的枠組み 6 2024/11/01 3 若い世代における食生活の現状 第3次基本計画において定められている数値目標のうち、若い世代に関連するものが4つあります。「朝食を欠食する若い世代の割合」、「主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日2回以上ほぼ毎日食べている若い世代の割合」、「地域や家庭で受け継がれてきた伝統的な料理や作法等を継承している若い世代の割合」、「食品の安全性について基礎的な知識を持ち、自ら判断する若い世代の割合」です。 (朝食を欠食する若い世代の割合) 朝食を欠食する(「週に2~3日食べる」及び「ほとんど食べない」)若い世代の割合については、令和2(2020)年度までに15%以下とすることを目指しており、令和元(2019)年度は25.8%でした。特に若い世代の男性では、31.5%が朝食を欠食、そのうち「ほとんど食べない」と回答した人の割合は21.0%と、5人に1人が朝食をほとんど食べていませんでした。また、「ほとんど毎日食べる」と回答した若い世代の割合は男性58.0%、女性69.2%であり、他の世代に比べ低値でした(図表1-7)。