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2026年 8月

子どもの成長119

2026/08/31

「熱中症を防ぐ」

黒または白の靴・靴下・ストッキングの組み合わせが異なる8パターンを比較

この研究は、8体のマネキンの下肢部分に色の組み合わせの異なる野球用シューズ、ソックス、ストッキングを履かせたうえで、夏季の日中の屋外グランド上に立たせ、足底(足の裏)と下腿前面(すねの前面)に温度センサーを留置し、温度変化を比較するという手法で行われた。2024年の8月に愛知県春日井市にある土のグランドと人工芝のグランドで、直射日光が当たり湿球黒球温度(暑さ指数)が30°C以上の日に実施され、平均気温は37.8±1.42°C、平均湿度は43.8±1.91%だった。

 

早速、結果をみていこう。

 

下腿前面温度はシューズ等の色の組み合わせ次第で50°Cを超える

足底温度の時間経過

まず、足底表面温度の経時的変化をみると、すべてのシューズ等の色の組み合わせで、グランドが土か人工芝かにかかわらず、測定開始から終了まで温度が上昇し続けた。

 

土のグランドで、シューズ、ソックスともに黒の場合、足底表面温度は最高46.7±5.73°Cに達した。同じく土のグランドでもシューズ、ソックスともに白の場合、足底表面温度の最高値は45.4±4.55°Cだった。

 

人工芝のグランドでは、シューズ、ソックスともに黒の場合、足底表面温度は最高47.7±3.29°Cに達し、シューズ、ソックスともに白の場合、43.9±2.43°Cだった。

 

下腿前面温度の時間経過

次に、下腿前面温度の経時的変化をみると、足底温度が経時的に上昇していたのとは異なり、測定開始後約30分でピークに到達し、その後は変化がないか条件によってはやや低下する傾向にあった。

 

土のグランドで、シューズ、ソックス、ストッキングという3点すべて白の場合、下腿前面温度は最高43.8±1.81°Cであり、シューズ以外の2点を黒とした場合は51.9±3.27°Cと50°C以上に達した。同じく土のグランドで、シューズ、ソックス、ストッキングという3点すべて黒の場合、下腿前面温度は最高50.4±1.81°Cと50°Cを超え、シューズ以外の2点を白とした場合は45.9±0.97°Cだった。

人工芝のグランドでは、シューズ、ソックス、ストッキングという3点すべて白の場合、下腿前面温度は最高43.2±1.85°Cであり、シューズ以外の2点を黒とした場合は49.2±6.22°Cだった。同じく人工芝のグランドで、シューズ、ソックス、ストッキングという3点すべて黒の場合、下腿前面温度は最高48.4±2.11°Cであり、シューズ以外の2点を白とした場合は43.4±1.87°Cだった。

世界の子育て162

2026/08/31

【賢く育つ】子どもの「書く力」を伸ばす3つの方法

思考を整理できなければ、上手に書くことはできない

 これまでの連載では、子どもの「話す力」についてお伝えしてきました。今回は、「書く力」について見ていきましょう。

 ものを書くことは、思考力、論理力、語彙力、表現力といった様々な要素が必要となる非常に高度な技能です。

 事実、欧米では「エッセイ」が非常に重要視されており、たとえばアメリカでは高校からはすべての教科でエッセイを書く課題が出され、評価の対象となります。

 ○×式のクイズやテストもありますが、それは全体の中のごく一部だけで、重要なのはエッセイです。

 与えられた課題について、自分はどう考えるのか、その根拠は何か、どう説明するのか、いかに読み手にとってわかりやすく飽きさせない文章を書けるのか、といった点が評価されます。

 また大学受験でも、受験生の人柄や思考力を測定する上で有効なツールだという理由から、エッセイが非常に重視されているのです。

 そもそもエッセイとは、日本でいうと「小論文」に近いニュアンスです。

 まず、与えられた課題に対して自分が伝えたいことを最初に書きます。そしてその理由や裏付ける根拠を3つ書き、最後に結論です。序論、理由・根拠が3つ、結論で合計5つの段落に分かれているので「5パラグラフエッセイ」と呼ばれます。

 この技術を習得するには、思考の整理や論点の作り方、要約力といったことが必要になり、社会に出て特定のテーマについての報告文章や要約などの事務的な文章を作る時にも役立つのです。

 しかし、要求されるレベルが高いだけに多くの子どもがエッセイの課題が出ると「何を書いていいのかわからない」「文章が思いつかない」と言います。

 なぜそうなるかというと、「自分の考えを整理して人に伝える」経験が不足しているために書けないケースが多いのです。

 ここでは、家庭でできる書く力のトレーニング方法について見てみましょう。

 

 

 

子どもの成長118

2026/08/28

「熱中症を防ぐ」

夏季は野球選手の靴・靴下・ストッキングを白にすべき理由 黒だと下肢温度が50°Cを超えることも

野球選手のシューズやソックスなどの色の違いが、暑熱環境では下肢温度の有意な差となって現れることを示すデータが報告された。白に比べて黒では温度の上昇がより顕著になるという。中部大学大学院生命健康科学研究科 伊藤守弘研究室(予防医学)の瀬口愛斗氏(博士後期課程2年)らの研究によるもので、「Sports」に論文が掲載された。同氏らは、夏季の炎天下で行われる高校野球の選手などは、すべて白色の下肢着用品を用いることで、熱中症予防やパフォーマンス低下抑制を期待できるのではないかとしている。

アスリートの中でもとくに、夏季甲子園大会の高校球児の暑熱対策は待ったなし

20世紀以降に地球の平均気温が約1°C上昇したとされ、また近年は各地で過去最高気温が記録されることが増えている。このような地球温暖化は多くの人々の健康リスクを高める世界的な問題だが、さらにアスリートの場合はパフォーマンスの低下、および、トレーニングや競技中の熱中症リスクの増大への対策が必要となる。とくに夏季の屋外での長時間競技への影響は深刻であり、我が国の夏の風物詩でもある夏季甲子園大会に参加する高校野球では、最も暑い時期に開催されることや競技時間の長さから、選手への負担増大が懸念されている。

近年、衣服の色が体温の変化に及ぼす影響が報告されてきているが、野球選手のユニフォームの色の違いに関する知見は限られている。これを背景として瀬口氏らは、野球選手のシューズ、ソックス、ストッキングの色が異なることで、暑熱環境における下肢の温度の差が生じるのかを検討した。

 

 

世界の子育て161

2026/08/28

小学校高学年以上:ディベート・討論

10歳くらいになってくると、子どももある程度高度な思考ができるようになります。そこで、その日のニュースや新聞記事などからトピックを見つけて、親子で「賛成」「反対」に分かれてディベートをしてみます。

 最初は子どもに「賛成」か「反対」かを選ばせてください。

 たとえば「英語の教科化についてどう思う?」という議題で話をする時、まずはそのトピックについて説明します。そして、子どもが「勉強しなければいけない教科が増えるから反対」と言えば、親は「グローバル化が進んでいるから賛成」と、逆の立場から反論していくのです。

 ディベートのポイントは「賛成」「反対」、両方の立場から議論できるようにすることですが、最初は子どもが選んだ立場で立論できるように練習します。

 子どもがディベートに慣れてきたら、自分の考えとは反対の立場でも議論させてみるのです。話す力はもちろん、論理思考やクリティカルシンキングを伸ばすことができます。

 参考までに、ディベートのトピックは次のようなものです。

・携帯電話の学校での使用は許可するべきだ

・学校にゲームの持ち込みは禁止すべきだ

・生徒の髪型(色)は自由にすべきだ

・生徒は学校に通うことで給与を得るべきだ

・小学生のランドセルは禁止すべきだ

・ハンティングは禁止すべきだ

・子どもが犯罪を起こしたら親も罰せられるべきだ

・友だちがカンニングをしているのを見たら先生に言うべきだ

・制服はなくすべきだ

・学校に監視カメラをつけるべきだ

・男子校、女子校はなくすべきだ

・動物実験はなくすべきだ

・原子力発電所はなくすべきだ

・学校の成績に応じてこづかいを決めるべきだ

・テレビゲームやスマホを使う時間は制限すべきだ

・いじめはいじめた側が罰せられるべきだ

・生徒も先生の成績をつけるべきだ

・大学までの一貫校はなくすべきだ

・生徒が教室掃除をするべきか?

・お金で幸せは買えるか?

・死後の世界はあるか?

・コンピューターは先生の代わりになるか?

・勉強と部活、どっちが大切か?

・お金と夢、どっちが大切か?

・偏差値と人柄、どっちが大切か?

小学校高学年以上:落語・漫才

 最後におすすめしたいのが落語です。落語は高度な話芸で、座布団の上に座り、一人で何役も演じ、さらには限られた身振り手振りと小道具だけで世界観を作ります。

 やってみると、実は子どものほうがストーリーを覚えるのも、話し方をマネるのも得意です。寄席や独演会、子ども向けの落語絵本、子どもが落語を学べる教室やワークショップなども開催されています。

 また最近は漫才も優れた学習ツールとして注目されています。松竹芸能は2012年より「笑い」と「教育」を掛け合わせた「笑育」メソッドの開発に取り組んでいます。

 漫才作りをカリキュラム化することで、コミュニケーション力やプレゼンテーション力など、これからの時代に求められる能力を育てようという試みです。

 漫才のネタ作りには斬新な発想や表現力はもちろん、語彙力、物事を論理的に伝える力、コンビの互いのよさを引き出す力など、実に高度で複合的な力が必要になります。

「人を笑わせることが好き」という子どもに漫才を本格的に習わせて「話術」に磨きをかければ、将来お笑い界のスーパースターに化けるかもしれません。

 

世界の子育て160

2026/08/27

【年代別】「子どもの話す力」を伸ばす“親子の習慣”

5~6歳以上:人形劇・紙芝居

 次の段階は、家にあるぬいぐるみや人形を使った人形劇です。子どもが知っている話でも、創作話でも、何でも構いません。

 ぬいぐるみや人形に役を与えて、セリフを言い合います。子ども一人でもできますが、親が一緒にやってあげるとよりよいでしょう。

 たとえば「浦島太郎」を人形劇で演じてみる。

カメのぬいぐるみがなくても大丈夫です。手元にあるぬいぐるみがうさぎであれば、うさぎを使ってやってみてください。また太郎役もスーパーヒーローの人形でかまいません。

 仮面ライダーとうさぎで「浦島太郎」を演じれば、話がどんどん飛躍していっておもしろい結末になるかもしれません。

 家庭に紙芝居があれば、子どもに紙芝居をやってもらうのも「話す力」を伸ばすよいトレーニングです。

 紙芝居がない場合は、絵本の絵だけを見て創作話を作ることもできます。昆虫図鑑や動物図鑑の写真を見ながら話を作ることもできるでしょう。

 紙芝居遊びをやると、感情を込めて文章を読む、あるいは言葉を発する練習をすることができます。紙芝居がわからないという子どもには、親が見本を見せてあげます。

 YouTubeなどで「紙芝居」と検索してみると動画が見つかりますが、子どもは驚くほど興味を持ちます。

 

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